ポーランドズロチ円の月足的戦略~スワップポイント狙いのトレードをすると、どれだけ収益を得られるか~[ゆったり為替]
※この記事は、FX攻略.com2019年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
ゆったり為替さんプロフィール
ゆったりかわせ。個人投資家。取引回数が極めて少ない「ゆったりトレード」派。FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日。あらゆるFX会社の口座を保有し、業界内のさまざまなサービスに精通。
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前回、新興国通貨ペアである南アフリカランド円を使って、長期的なスワップポイント狙いのトレードが可能かどうか、確認しました。おおむね可能という結論でしたが、新興国通貨ペアに関するリスク二つには注意が必要です。それは、為替レートが円高傾向にあるリスク、そして大波乱時の相場消滅リスクです。
そこで今回は、先進国通貨ペアではないけれど、過去の為替レートが比較的安定していて、かつスワップポイントもある程度大きいという通貨ペアを検討します。その通貨ペアとは、ポーランドズロチ円(以下、ズロチ円)です。ズロチ円でスワップポイントを長期間もらうことを考えます。果たして、良い結論を得られるでしょうか。
ズロチ円の長期チャート
最初に、ズロチ円の長期チャートを確認しましょう。2008年から「くりっく365」でズロチ円を取引できるようになりました。そこで、くりっく365からデータを引用します(チャート①)。
チャートを見ますと、筆者がお気に入りの形です。すなわち、長期のレンジになっています。長期のレンジということは、安値になったら買えば良いということです。トレード方針が簡単に決まるのがメリットです。
また、円安だった為替レートが赤線の部分まで来ますと、なぜか反発して上昇しやすい様子が分かります。そこで、上側の赤線まで為替レートが下落したら少し買い、反発を待ちます。そして下方向に突き抜けてしまう場合は、下側の赤線で少し買い、再度反発を待ちます。
いずれも、「少し買う」がミソです。長期チャートで売買すると、少しの取引でも損益が大きくなります。チャートを見ますと、5円ごとに目盛がついています。5円といえば、500銭です。日足や時間足のチャートと比べて、目盛の幅が圧倒的に大きいので、少しずつトレードすることが大切です。
ちなみに、下側の赤線の為替レートは2000年にも実現しています。2008年のリーマンショック時にも達成できなかった、歴史的な大底圏ということになります。長期チャートで取引する場合、20円台前半の数字を強く意識すると良いでしょう。
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