いいだっち先生からプロの手仕舞い方法を学ぶ 為替相場で勝ち残るための決済理論|第1回 正しい損切りの基準
いいだっち先生さんプロフィール
元進学塾の講師。温泉が大好きで温泉ソムリエの資格を持つプロのFXトレーダー。「終値トレード法」という手法を用いて多くの優秀なトレーダーを育成し、そのオンラインによる勉強会ではお年寄りから若者まで全国から多くの参加者が学んでいます。「終値」を重視したチャート分析手法が、24時間相場に集中しなくて済むトレード法として兼業トレーダーたちに好評を得ています。
ブログ:10万円からの大逆転!FXトレーダー いいだっちBLOG
※この記事は、FX攻略.com2019年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
決済に多様性を持たせよう
こんにちは、いいだっち先生です。連載を担当させていただいて、前回までは「どんぴしゃパターン・ヒゲだしパターン」を取り上げ、どこでどうエントリーしたら良いのかというエントリーの理論(入り口)を紹介しました。いいだっち先生とそのFX勉強会の参加者さんたちは、この二つのエントリーパターンだけで毎月利益を上げていますが、いいだっち先生は決済(出口)の理論を重要視しています。利益を安定して出すためには、「決済理論」がトレードで一番重要といっても過言ではありません。トレードの経験をより重ねた方ならば、誰でも思うことでしょう。
多くのトレーダーが持っている決済の概念は、「利食い・損切り」の二種類です。ところが決済というのは本来、この二元論には収まりません。ほとんどの人は利食いか損切りかの二種類でしか考えないため、決済のプランニングが雑になったりおろそかになったりします。
間違いだらけの資金管理法
そもそも利食いか損切りかの二択という間違った考え方が定着した原因は、損切りの基準は自己資金の5%が望ましいという考え方が広まってしまったことです。多くの書籍で目にするので、ここで声を大にして否定するのは若干気が引けますが、あなたの大事な資金が少しでも残るようにするためには、ハッキリと間違った考えだといわざるを得ません。大切な資金の損失を確定させる理論としては、雑過ぎる論法だと思います。
よろしいですか?