私が使う移動平均線の期間[コウスケ]
移動平均線をうまく使いこなすためには、パラメーターの設定が重要です。しかし移動平均線の種類や期間など、考慮すべき要素がいくつかあり、悩んでしまうこともあるでしょう。そこで今回は実力派トレーダーのコウスケさんに、いろいろな移動平均線の期間設定を紹介していただきます。
※この記事は、FX攻略.com2019年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
コウスケさんプロフィール
コウスケ。日本認定テクニカルアナリスト(Certified Member of the Nippon Technical Analysts Association、CMTA®)・世界トレードコンテスト WTC (ロビンスカップ)第3位を獲得 ・GogoJungle インジケーター売り上げランキング第1位を獲得 ・マネックス証券タイアップ ・スイス銀行グループ デューカスコピー・ジャパンタイアップ ・ラジオ日経などに出演中 5分足デイトレードロジック「プロトリFX」を公開中。ロジックの明確さと精度・高さ及び会員限定に配信される動画が支持され、現在1700名以上の会員数を誇る。
公式サイト:https://oval-prime.co.jp/kousuke/
Twitter:https://twitter.com/kousuke_trader
さまざまな角度で捉えるための指標
いつも記事をご覧いただきましてありがとうございます。コウスケです。本日は「私が使う移動平均線の期間」について書かせていただきます。
そもそも移動平均線とは株式相場・外国為替相場・金相場などさまざまな金融商品の動きを一つの流れとして捉えることができる、最もポピュラーなテクニカル分析手法です。さらにテクニカル分析の中でも分類するとトレンド指標というものですね。
単純移動平均線(SMA)は一番計算方法が簡単です。例えば計算値20に合わせた場合、直近の終値から20本分遡り終値を足していきます。それを20で割っただけです。よく移動平均線の数値設定に拘り過ぎてしまっている人も多いと思いますが、はっきり言って移動平均線は相場をどのような角度で捉えるかの指標であり、この数字であれば必ず勝てる!というものは絶対にありません。その証拠に移動平均線の数値だけで勝てるのであれば、移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスだけで勝ててしまうことになります。
移動平均線の計算方法を考えれば分かりますが既に確定した価格を基に「移動平均線」を描いているだけですので現在のレートに対しては遅効性がありますし、どの移動平均線にタッチしたから反転しやすいとかそのようなものは残念ながらありません。これを目で見て実証したいのならMT4の最適化という処理でパラメーターの総当たり戦で簡単に実証できます。
でも、移動平均線は相場の角度を見る上ではビジュアライズされ非常に分かりやすいものでもあります。相場が波でできているという認識があるのであればぜひ、移動平均線を入れてトレードしていただきたいと思います。
よろしいですか?