大陽線と大陰線を攻略して素早く正確にトレンドに乗る方法
この記事は 【FXで大陽線と大陰線を攻略して素早く正確にトレンドに乗る方法】 でより詳しく解説されています。 |
したがって、ローソク足を利用したプライスアクションのシグナルは、使えるものが非常に多いです。
プライスアクションとは ローソク足の値動きを見て、その中にパターンや特徴、方向性を見つけ出し、未来の値動きを予測するプロトレーダーが必ず注目している分析方法が『プライスアクション分析』です。 インジケーターやご自身の手法に組み合わすと抜群の効果を発揮してくれるプライスアクションパターンがいくつかあります。 厳選プライスアクションパターンについては、【ローソク足のプライスアクションで勝つ!FX最強シグナル7選|保存版】で詳しく解説しているので参考にしてください。 |
ローソク足を利用したプライスアクションのパターンでは、包み足(アウトサイドバー)やはらみ足(インサイドバー)、ピンバーが有名ですが、他にまだ強力なローソク足が存在します。
それは、たった1本で方向を示唆するローソク足である「大陽線と大陰線」です。
しかし、意外と使い方まで詳しく解説されているものがありません。
この記事では
・大陽線と大陰線の正しい定義
・プライスアクションのテクニック「高確率な大陽線と大陰線」
・使ってはいけない大陽線と大陰線
などについて、詳しく解説していきます。
トレンドフォローで損小利大を目指す
最も代表的なトレードスタイルは「トレンドフォロー」ですね。
「トレンドフォロー」を簡単に説明すると、
①買いか売りかのトレンドを認識
②抵抗体での押し目買い(もしくは戻り売り)
となります。
しかし、①のトレンドの認識ができなければ、このトレードスタイルで利益は出せません。
つまり、トレンドを測る為のツールが必要となりますが、
実は、『ローソク足の大陽線と大陰線』を使うことによりトレンドの認識ができるようになるんです。
大陽線と大陰線を使いこなせるようになると、誰も気付かない段階で反転に気付くことができたり、初期のトレンドに乗れたりできるようになります。
それでは、さっそく解説していきますね。
トレンド継続の代表的なローソク足(大陽線と大陰線の定義)
トレンド継続を示す代表的なローソク足が『大陽線』と『大陰線』です。
『大陽線』と『大陰線』は、誰が見ても、勢いを感じるローソク足の形状です。
大陽線の定義
過去のローソク足と比べて、実体が大きい陽線が大陽線。
(できるだけ上ひげがない方が好ましい。)
大陽線は、ローソク足1本だけでは判断できないので、チャートで確認してみましょう。
大陽線の定義で最も大切なポイントは、過去のローソク足よりあきらかに大きな陽線であることです。
大陽線の出現をきっかけに、トレンドは上昇トレンドに切り替わりましたね。
大陰線の定義
過去のローソク足と比べて、実体が大きい陰線が大陰線。
(できるだけ下ひげがない方が好ましい。)
大陰線も、ローソク足1本だけでは判断できないので、チャートで確認してみましょう。
大陰線も過去のローソク足に比べてあきらかに大きい実体があることがポイントです。
大陰線の出現をきっかけに、下降トレンドに切り替わっていくのが確認できますね。
FXで使える高確率な大陽線と大陰線
「大陽線と大陰線」は単体のローソク足だけでも強い勢いを感じることができますが、これだけでトレンドを認識することは時期尚早です。
次に紹介する4パターンによる「大陽線と大陰線」でもう少し踏み込んで解説していきますね。
①アウトサイドバー(包み足)
②フェイクセットアップ
③フォールス・ブレイクアウト
④サポート・レジスタンスからの反転
①アウトサイドバー(包み足)
単体の大陽線と大陰線だけではなく、ローソク足の組み合わせが成立していることを確認して、分析の精度をあげます。
特に、大陽線と大陰線の組み合わせで使いやすいのが、アウトサイドバー(包み足)です。
画像で確認してみましょう。
大陽線や大陰線だけで飛び乗るのではなく、同時にアウトサイドバーがセットで成立しているとかなり精度が高まるはずです。
(※詳しくは【包み足とはらみ足を完全攻略!プロは絶対見逃さないローソク足の反転サイン!】で解説しています。)
②フェイクセットアップ
次に紹介する高確率な大陽線と大陰線は『フェイクセットアップ』です。
アウトサイドバーの応用的な使い方になりますが、重要なので覚えておきましょう。
フェイクセットアップの定義
『フェイク』=『だまし』という意味です。
レンジブレイクがダマシに終わった後、反対方向への値動きが加速する現象をフェイクセットアップと呼びます。
その現象に、大陽線と大陰線が加われば、精度はかなり上がります。
チャートで確認してみましょう。
フェイクセットアップは、大陽線と大陰線だけではなく、ピンバーなどのスパイク的なローソク足も出現することが多いです。
(※詳しくは【FXでかなり使えるピンバー手法!強力なローソク足反転サインの定義とは】で解説しています。)
フェイクセットアップは、かなりの確率で、ローソク足の示唆した方向に価格が進みます!
③フォールス・ブレイクアウト
フォールスブレイクアウトの定義
『フォールス』=『間違い・ニセモノ』という意味になります。
過去の最高値・最安値のブレイクがダマシになり反対方向に価格が加速する現象
フォールス・ブレイクアウトは、フェイクセットアップと同じように見えますが、若干の意味合いが違います。
フェイクセットアップは、直近の値動きの中でダマシがあるのに対して、フォールス・ブレイクアウトは過去の最高値・最安値のダマシになります。
したがって、フォールス・ブレイクアウトは確認できるチャート上には、サポレジが見えません。
それでは、チャートで確認していきましょう。
まずは4時間足のチャートです。
赤い丸の箇所は、最安値をブレイクしようとしている最中です。
この赤い丸の箇所を1時間足に落として見ると…
如何でしょう?
しっかりと、最安値のブレイクを否定する大陽線が確認できますね。
当然のようにその後、上昇へと価格が進んでいます。
フォールス・ブレイクアウトは、最高値・最安値のダマシ(逆張り)です。
少し難しいので、初心者の方は、トレードを控えても良いと思います。
トレードしなくても、このようなプライスアクションの見方ができているだけで、上級の分析ができているはずです。
④サポート・レジスタンスからの反転
こちらは、教科書通りのトレードになります。
サポート・レジスタンス + 大陽線(大陰線)
大陽線(この場合は「大陰線」)だけでなく、トレード根拠となるツールがサポレジということなのです。
チャートで確認してみましょう。
チャートで確認すれば分かりますが、同じ大陽線と大陰線でも、サポレジが確認できるものと、できないものでは、精度が全く違います。
非常にシンプルですが、このサポレジを背景にローソク足の反応をみることは、
プライスアクションの基本中の基本になりますので、見逃さないようにしましょう。
右側の大陰線に関しては、
サポレジ + アウトサイドバー + 大陰線のコンビネーションが強力なサインとなります。
このような見方ができれば、かなり自信をもって下落方向についていけるはずです。
ここまでに4つの高確率な大陽線と大陰線を解説してきましたが、他にもチャートで確認すると「大陽線と大陰線」は意外と多く出現します。
しかし、すべての大陽線と大陰線がトレンド(方向)を示唆してくれるわけではありません。
次の項目で、トレンド(方向)を示唆しない大陽線と大陰線を解説していきますね。
大陽線と大陰線の3つの注意
勢いのある大きなローソク足は、トレードをする上で分かりやすいシグナルを示してくれます。
しかし、すべての大陽線と大陰線だけが、後のトレンドを示唆してくれるわけではありません。
むしろ、その後、反転してしまうものまであります。
以下の3点に気を付けてトレンドを示唆する大陽線と大陰線を見極めていきましょう。
①ヒゲの長い大陽線と大陰線には気をつける
大陽線と大陰線の注意点①はローソク足の形です。
上ヒゲの長い大陽線、下ヒゲの長い大陰線には注意が必要です。
ローソク足の見方の基本ですが、ヒゲは迷いで、実体は正しい評価と事実を表しています。
(※詳しくは【ローソク足の見方を知るだけでプロ並みの分析ができる】で解説しています。)
つまり、上ヒゲの長い大陽線は、上昇方向に強い買いが入っているのは確かですが、同時に迷いも生じているローソク足であることが解ります。
下ヒゲの長い大陰線も同様です。下落方向に強い売りが入っているのは確かですが、同時に迷いも生じているローソク足と言えます。
チャートで確認してみましょう。
過去のローソク足に比べてあきらかに大きな陰線ですが、下ヒゲも大きいのが分かるでしょうか?
その後、下降トレンドになることはなく、レンジになってしましました。
どれだけ大きな実体を残していたとしても、ヒゲも大きければ、注意が必要です。
ヒゲのある大陽線と大陰線が出現したときに、焦って飛び乗ることだけは避けましょう。
他に反発する要素がないかを再確認する必要があります。
②クライマックスに乗ってはいけない
注意点②はクライマックスの存在です。
トレードの世界には、『クライマックス』というものが存在しています。
まさに、最高潮という意味です。
買いのクライマックスのことを、『バイイング・クライマックス』
売りのクライマックスのことを、『セリング・クライマックス』
と言います。
補足|クライマックスとは? ファンダメンタル的な外的要因がきっかけに、 買いが買いを呼び価格が大暴騰することを『バイイング・クライマックス』 売りが売りを呼び価格が大暴落することを『セリング・クライマックス』 |
クライマックス(最高潮)と聞けば聞こえはいいですが、トレードの世界でクライマックスの実際の意味と使い方は違います。
バイイング・クライマックスが起これば、買いが買いを呼び大暴騰となります。
そうして買われ過ぎた通貨は、いずれ誰も買うトレーダーがいなくなり…。
次に始まるのは利確の投げ売り、価格は急下降してしまうことになるのです。
つまり、バイイング・クライマックスとは、買ってはいけないシグナルとなっています。
セリング・クライマックスは、その逆ですね。
機関投資家が、あえて価格を吊り上げて、個人投資家に最高値や最安値を掴ませる局面も日常的にあります。このクライマックス時に、大陽線と大陰線が出現します。
それでは、チャートで確認してみましょう。
最後のクライマックスを迎えて、すぐに大きな反落が起こっていますね。
特に初心者の個人投資家が、高値つかみと言われるポイントはココなんです!
対策としては、スイングの後期(5波など)の大陽線や大陰線には乗らないこと。
できる限り、初期の大陽線と大陰線を見逃さないことです。
③サポート・レジスタンスでピタリと止まる大陽線と大陰線は要注意
まずは、画像をご覧ください。
大陽線を確認できるでしょうか。
上ヒゲのない、とても勢いのある大陽線です。
(酒田五法的に呼べば、陽の丸坊主という形状のローソク足になります)
もちろん、ローソク足単体では、上昇を示唆するものですが、むしろ反落していますね。
なぜだと思いますか?
画像をご覧になって頂くと分かると思いますが、
・角度のあるMA
・フィボナッチ50%(半値)
・先週の高値
あまりにも、多くのレジスタンスが待ち構えていたことが原因で、反落しました。
『大陽線や大陰線が、サポート・レジスタンス付近でピタリと止まり、終値を迎える』
このパターンは要注意です!
しかも、このサポート・レジスタンス付近で終値を迎えるパターンは、よくある現象です。
今後リアルタイムのチャートで確認してみてください。
このパターンは、大陽線や大陰線が、サポート・レジスタンスでピタリと止まります。
『エイクのFXブログ』では、勝つために必要な知識とスキルを分かり易く解説しています。
まとめ
最後に、大切なポイントをまとめておきます。
【高確率な大陽線と大陰線】
アウトサイドバー
フェイクセットアップ
フォールス・ブレイクアウト
サポート・レジスタンスとの組み合わせ
【注意が必要な大陽線と大陰線】
ヒゲの長い大陽線と大陰線
クライマックス
サポート・レジスタンスでのビタ止まり
是非、これからのトレードにご活用ください。
よろしいですか?