いいだっち先生からプロの手仕舞い方法を学ぶ 為替相場で勝ち残るための決済理論|第2回 思惑と違う場合のシナリオ展開
いいだっち先生さんプロフィール
元進学塾の講師。温泉が大好きで温泉ソムリエの資格を持つプロのFXトレーダー。「終値トレード法」という手法を用いて多くの優秀なトレーダーを育成し、そのオンラインによる勉強会ではお年寄りから若者まで全国から多くの参加者が学んでいます。「終値」を重視したチャート分析手法が、24時間相場に集中しなくて済むトレード法として兼業トレーダーたちに好評を得ています。
ブログ:10万円からの大逆転!FXトレーダー いいだっちBLOG
※この記事は、FX攻略.com2019年7月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
自己資金はあなたの勝手な都合である
こんにちは、いいだっち先生です。前回から決済の理論について解説しています。決済は利食いか損切りの二択ではなく多様性を持たせること、自己資金を損切りの基準にしないことが重要だと書きました。
「損切りは自己資金の5%」という間違った考えが広まったせいで、多くの人が決済を利食いか損切りかの二種類でしか考えなくなり、決済のプランニングがおろそかになっています。また、損切りの基準を自己資金にするのはあなたの勝手な都合であり、相場には一切関係がありません。一番重要なトレードの決済という場面で、あなたの勝手な都合を押しつけるのは大きな間違いです。
損切り根性論を疑え!
損切りは今も昔も変わらず重要なことですが、だからといって大きく膨らんだ含み損を決済し、損失を確定させるのは精神的な負担が重くのしかかります。ここで損失確定ができる人とできない人に別れるわけですが、残念ながらできない人の方が多数になるのは必然です。
含み損は膨らんでしまってからでは遅いのです。できないことを一生懸命頑張っても困難が続くだけです。現代スポーツと同様で、根性論や精神論で乗り切るのは時代遅れでナンセンスだといって良いでしょう。
よろしいですか?