野中ななみと一人前のトレーダーを目指す!ななみんと学ぶFX 第3回
FX女優である野中ななみさんがトレード成績向上を目指してFXのスペシャリスト山中康司さんからFXで利益を出すために必要な全てを皆さんと共に学んでいきます。今回もファンダメンタルズ分析の基礎について教えていただきます。
※この記事は、FX攻略.com2019年8月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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【もくじ】陽和ななみと一人前のトレーダーを目指す!ななみんと学ぶFX
山中康司さんプロフィール
やまなか・やすじ。1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。
公式ブログ:アセンダント/山中康司が提供する為替情報配信サイト
ツイッター:https://twitter.com/yasujiy
野中ななみさんプロフィール
のなか・ななみ。1997年3月17日生まれ。福岡県出身。映画や舞台、CMに出演する傍らラジオNIKKEIではレギュラー番組を持つなどFX女優として活躍中。ブログでは毎日のトレードの様子を更新中です。
公式ブログ:FX女優参上!新進女優ななみんの真剣リアルトレード日記
ツイッター:https://twitter.com/himnas03
フローにおける時間的要因
野中 前回は米国の経済指標や代表的なフローとして実需やオプションバリア、短期投機筋について山中先生に教えていただきました。今回は代表的なフローとしての時間的要因について教えていただきます。
山中 まずは時間的要因ですが、一つは24時間の間で起こる要因、もう一つが年間で起こる季節的な要因です(画像①)。季節的要因は例えば3月末、6月末、9月末、年末といった四半期ごとです。日本の場合、それぞれの会社の海外にある支店から、そこでの利益がドルでもたらされるので、そのドルを売って円に換えるのが海外利益送金になります。
一時期、トランプ大統領が海外の企業への税金を引き下げることがありましたよね?
野中 法人税や海外還流利益の税率引き下げですね。
山中 そのときは海外の企業が上げた利益を米国に還流する動きがあったので、ドル買いにつながりました。このような海外利益送金もファンダメンタルズとして大きな影響があります。
また、米国債が世界で最も取引されている国債である点にも注目です。特に日本の機関投資家が長期米国債、10年債や30年債を大量に持っており、その米国債の利払いは毎年2月15日と8月15日となっています。債券そのものは持ち続けて、債券が満期になれば買い替えるので元本部分には影響はありませんが、金利だけでもかなりの金額が発生しますよね? そうすると金利はドルで入ってくるので、そのドルを売って円に換える動きが米国債の利払い日に起きます。年金基金が保有する米国債は、金利だけで1億ドルにもなります。本当にビックリするほどの金利が発生し、為替相場に大きな影響を与えます。
野中 米国債については2月15日と8月15日に気を付けておけば良いのでしょうか?
山中 そうですね。もちろん米国債を買う動きも注意すべきですが、それより気を付けなければならないのがこの米国債の利払い日になります。
よろしいですか?