仮想通貨通信|仮想通貨の質問箱〜ビットコイン、リップルは投機?今後の価格・展望は?[オオヒラ]
オオヒラさんプロフィール
FX歴は2009年から、仮想通貨歴は2015年から。仮想通貨投資とこれまでの経験を活かして、大手メルマガサイトや投資サイトで仮想通貨情報を配信中。数多くの個人投資家ネットワークに参加しており、多くの投資家から得た知識を展開しています。初心者から学べる仮想通貨投資情報サイトを2016年から運営中。
※この記事は、FX攻略.com2019年8月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
今回は、仮想通貨に関してよくいただく質問にお答えしていきます。今後の仮想通貨取引に役立てていただければと思います。
投機面だけでなく資産価値を考える
質問① 今後仮想通貨は値上がりするのでしょうか?
回答 私自身は今後仮想通貨市場に資金が流入して取引が増えてくると思っています。今の経済の流れを見るとビットコインのような、どの国にも属さないボーダレスな資産は安全資産として大きな役割を担っていくと思っています。日本では仮想通貨を今後「暗号資産」という名称にすることが決定しています。暗号資産は取引履歴が世界に公開されており、個人間での直接取引や、自己所有することができる資産となります。
実際に現在金融危機にあるベネズエラやアルゼンチンではビットコインの取引が急増しました。それは政府の発行する法定通貨の信用がなくなったことを意味します。通貨の価値が下がり、以前は100円で買えた野菜が、1万円や10万円になっているのです。このようなときに取る危機回避手段は、値下がりしない資産、より信頼されている資産を持つことです。円は日本政府の信用で成り立っていますが、これからはどうでしょうか?
よく将来不安だという声を聞きますが、なぜそう思うのかをしっかりと考える必要があります。一世代前の人ともらう給料が同じだとしても、物の価値が上がり、年金の支給年齢延長や減額、退職金の減額が現実に発生する可能性があります。その中で私たちは何をすべきかしっかりと自分で考えていく必要があるのです。仮想通貨は投機の面もありますが、私は基本的に「価値あるものを所有する」という視点で見ています。
有名な投資家である村上世彰氏(旧村上ファンド代表)は、仮想通貨について「仮想通貨が本当に僕たちの暮らしに根付くか分かりませんが、それでも石から貝殻に、貝殻から硬貨にカタチを変えてきたように、今後もさまざまなカタチのお金が登場するでしょう。しかしカタチが変わろうとも、お金が暮らしの道具であるという本質は変わりません」と発言をしています。考えさせられる言葉です。
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