【No.7 Trader Kaibe】専業トレーダーのリアルな実像〜トレードの金額はただの数字 利益は残るという自信が大切
7人の成功者からFXで生きる術を学ぶ
今は兼業トレーダーとしてFXをやっているけれど、いずれは仕事を辞めて専業トレーダーになりたい! と考えている方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、FXで生活する専業トレーダーおよび他の事業を行いながらFXメインで資産形成しているトレーダーの7名にご協力いただき、どのように専業になり、どうやって稼ぎ、どんな生活を送っているのか、その実態を語ってもらいました。
※この記事は、FX攻略.com2019年8月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
Trader Kaibeさんプロフィール
前職は大手メーカーにて化学系の研究開発職。FX歴は13年で、過去最高利回りは9か月間で6300%。独学で自動売買プログラム言語をマスターし、2017年に開催された「ロビンスカップ」にて自動売買のみで準優勝という好成績を収める。
ブログ:https://www.traderkaibe.com/
Twitter:https://twitter.com/k_flashes
トレードスタイルは自動売買のみ
2017年に開催された「ロビンスカップ」で自身が開発したEA一本で準優勝を成し遂げた実績を持つ凄腕トレーダーのTrader Kaibeさん。
その開発したEA「Flashes」はGogoJungleなどで販売され、多くのトレーダーに愛用されています。
Kaibeさんはもともと、大手メーカーにて化学系の研究開発職を務めながらEAの開発・運用を行っていた兼業トレーダーでしたが、どのようなきっかけで専業の道を歩み始めたのでしょうか。
「専業とはいっていますが、講演やEAの販売、雑誌への寄稿などFX関連の仕事をしています。また、FXとは関係のない事業も始めました。その報酬とトレードで獲得した利益を合わせたら生活していくには十分な額になったので、今年の5月から専業になりました」
現在は主に自作EAを中心とした運用で利益を獲得しているとのこと。
「裁量で取引することもありますが、時間をかけて本格的にはやっていません。あくまで新しいEAを作成するための研究目的です。裁量の方が大きなリターンを得る可能性が高いでしょうが、ずっとチャートを見ている必要があります。時間を取られ、精神力が必要になるのが大変だからという理由で、主にEAでトレードをしています」
現在は自作を含む計5本のEAを運用しているそうです。最近の損益について聞いてみました。
「2017年の利益率は50%でドローダウン(DD)は10%。2018年は利益率100%超えで、DDは10%でした。2019年は値動きが異常に小さいので、利益率は10%くらいで、DDは5%くらいです。基本的に年間のリターン率は50~100%を狙っています」
相場の状況によってはEAを停止させる
次にEA運用の基本戦略について質問してみました。
「これは荒れそうだと思う相場ではEAの稼働を止めています。また、米国の雇用統計のような大きな指標発表時や米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言などの要人発言があるときも止めています。その理由は、EAは未来に起こるファンダメンタルズに対応できないからです。したがって、ファンダメンタルズの影響が強い相場で稼働させ続けることは推奨していません」
EAを常に稼働させて稼ぎたいと思うことは誰にもありますが、その気持ちを抑えて相場状況を考えた運用をすることが利益を獲得するために重要な点だということです。
よろしいですか?