初心者に伝えたい私のFX成功談・失敗談[高野まよ]
トレーダーとして誰もが初心者だったころの成功体験や失敗談はあるものです。そこから何を学んで、どう生かしていくかが相場で長く勝ち続けるために必要になってきます。ここではトレーダーの高野まよさんに、自身の経験から見つけた初心者に伝えたい大事なことを教えていただきます。
※この記事は、FX攻略.com2019年8月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
高野まよさんプロフィール
たかの・まよ。2007年、「FXで4億円脱税した主婦」に興味を持ち、FXを開始。今年、新卒入社から10年以上勤めた大手通信会社を退職し、専業トレーダーへ。長期休暇には子どもと二人でキューバまで泳ぎに行ってしまう超行動派ママ。趣味は水泳、カヤック、麻雀。主に見るテクニカルはボリンジャーバンドで、取引はスキャルピングがメイン。バイナリーオプション、EAトレードもしている。座右の銘は「Going my way」。
ブログ:生涯肉食
Twitter:https://twitter.com/lin122111
決めつけで繰り返す負けパターン
私がFXを始めたのは2007年の夏です。まだ日本でスマホを持っている人も少なかったころ、就活用に買って使わなくなったデスクトップPCでトレードを始めました。新入社員で残業もあまりなかったので、夜9時から深夜までトレードをしました。
そのころは初心者向けの本を1冊買ってパラパラめくる程度に読み、あとはFX会社のサイトの説明文を読んだだけで、デモトレードを飛ばし、テクニカルも何も知らない状態で実トレードしていました。最初の証拠金は10万円でしたが、今思えば本当に若いというか勢いがあるというか、無知でしたね。
「PCの前でポチポチしているだけでお金が稼げるなんてスゴイ!」と、エントリーしては含み益が100円になるだけでうれしくて、すぐに決済していました。逆にお金が減ってしまうのが嫌で損切りは入れず、いつか建値に戻ってくるだろうと決めつけていました。結果はどうなるか、もうお分かりですよね。よく聞くコツコツドカン、そして退場です。利確の指値注文だけ入れて、損切りの逆指値注文はないわけですから、相場がポジションと大きく逆行した場合の結果はロスカットです。
仕事中にメールが来ました。ロスカット通知です。証拠金維持率0%でロスカットされる口座でしたので、私の10万円は数日で消えました。あんなに同じところを行ったり来たりしていたのに、私がエントリーして以降、建値付近を一度も通らなかったなんて! システムの間違いか、私がはめられているのかと疑いました。何かがおかしい、そんなことあるはずがない、と勝手に決めつけ、同じことをもう一度繰り返して、また10万円失いました。熱くなって負けるパターンです。
よろしいですか?