《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》大きな落とし穴(これにはまっていては勝てません)
おはようございます、松下です。
昨日、まこと投資スクール
特別講座松下サイクル論株式とFX、
そしてトレード研究会で生徒に教えてきました。
昨日の授業も、生徒にとって
非常に有意義なものだったと思います。
少人数制のライブスクールは、
生徒一人一人の理解や疑問、課題などが
手に取るように分かり、直接その部分を
フォローしながら進めることができますので、
一般のセミナーとは、まるで違った深り理解や
体得につながります。
昨日も、株式スクールの授業の中で、
ふと私が「これを確認してみないと」と
思った疑念がありましたので、
生徒全員に次の質問を投げかけました。
「あなたのエントリーサインは何か?」
「あなたの現在の最大の課題は何か?」
つまり、生徒自身に自分の状態を
振り返らせて考えさせるのです。
この質問に対して、
様々に生徒は答えましたが、
特に後者への質問に対しての、
多くの人の答えが、
「ルールがない、ルールが決まっていない。」
というものでした。
これは先月私がメルマガで実施し、
集計した「個人投資家実績アンケート」の中の、
損をしている投資家の最大の課題とぴったり一致するものでした。
つまり、
「ルールがない、ルールが決まっていない。」
というのは、個人投資家の最大の課題であり、
問題なのは、間違いなさそうです。
しかし、私は昨日の生徒の答えを聞きながら、
ここに大きなの勘違い、落とし穴があることに気づきました。
「ルールがない、ルールが決まっていない。」
と答えている人たちの課題は、ルールがないことではなく、
「値動きのどの部分から利益を上げたいか?」
という目標やターゲットがないことなのです。
目標やターゲットもないのに、
ルールが勝手に向こうからやってくることはありません。
個人投資家は、ある程度売買を経験すれば、
自分が今のままでは利益を上げられないと気づき、
勉強したり、情報収集したりします。
そうこうするうちに、利益を上げている人が、
勝てる売買ルールに則って売買していると
知るようになり、自分にも売買ルールが必要なんだと
思うようになります。
そして、勝てる売買ルールを探し始めます。
ここが間違いのスタートです。
「勝てる売買ルール」が予め存在しているのではなく、
「あなたが利益を上げたい値動きを捉えることのできる売買ルール」が
あるだけなのです。
あなたがこれまで探し求めてきた「勝てる売買ルール」というのは、
どこにもありません。
なぜならそれは、あなたが
「この値動きを利益に変えたい」と、
自分の目標やターゲットをオーダー(注文)していないからです。
昔、初期の西宮教室の生徒に、
「人生は喫茶店である」という名言を言った人がいます。
この言葉の意味は、
「オーダー(注文)をしなければ、
商品はあなたの手元にいつまでも来ない。」
というものです。
同じように、投資も喫茶店です。
コーヒーが飲みたければ、
「コーヒー1つ」とウエイターかウエイトレスさんに、
注文しない限り、あなたの手元にコーヒーはやってきません。
「ルールがない、ルールが決まっていない。」
というあなたの投資は、オーダー(注文)をしていない
喫茶店のお客さん状態だったのです。
これでは、いつまでもあなたの手元に
ルールがやってこないのは当たり前です。
このことに気づいて、
まずオーダー(注文)を出しましょう!
「○○の値動きを捉えるルールが欲しい」
ここからルールが始まります。
昨日の授業は、このとてつもなく大きなギャップ、
勘違い、落とし穴に気づいた、ちょっとショックで
有意義な授業でした。
まずは、オーダー(注文)を出すことから始めましょう!
ps
この時に気を付けなければいけないことは、
「勝てるルールが欲しい」というのは、
曖昧なオーダー(注文)過ぎて、
結局状況が変わらない、ということです。
望むものを手に入れるためには、
正しいオーダー(注文)をしなければいけないことも
知っておいてください。
よろしいですか?