《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》目に見えない感覚のずれ
おはようございます、松下です。
市場の投資家の75%が、
投資開始以来で損をしているという
厳しい現実が年明けのアンケート結果から
分かりました。
これだけ多くの人が、
結局負けてしまうというのには、
様々な負けるべくして負ける原因があるはずです。
その1つに、今日解説する、
「目に見えない感覚のずれ」があります。
この目に見えない感覚のずれとは、
投資資金の変動に対する私たちの感覚です。
私たちは一般的に、
金銭の大小を判断する時に、
自分の生活水準を基準にする傾向があるそうです。
分かりやすいところでは、
毎月の給与がそれに当たります。
例を上げて考えてみると、
月給40万円の会社員が投資を始めたとします。
この人が、株やFXにおいて、
1日で20万円の利益が上がったら、
どんな風に感じるでしょうか?
1日で、自分が毎月手に入れる給与の
半分を稼げてしまえば、誰しも感覚が麻痺します。
おそらく、
「投資ってこんなんにカンタンに儲かるのか。」と
思うことでしょう。
何度か、こんな体験を繰り返してしまうと、
この人の資金管理は崩壊してしまいます。
この段階では、単に大きく売買したので、
大きい利益が出たのですが、
この人はそのことに気づきません。
そしてお金が変動する速さだけに
目を奪われてしまいます。
さらに悪いことに、
損失のことも見えなくなってしまいます。
こうしてこの人は、
適切な資金管理からはかけ離れた、
最悪の資金管理の状態で、投資を続けていきます。
投資を続けていき、
資金を増やしていくために最も大切な資金管理。
その大切さに気付く前に、
ほとんどの投資家の資金は減ってしまい、
精神的にも追い込まれてしまいます。
これが、「75%の投資家が損をしている」
その目に見えない深いところに横たわる理由です。
これからも、何百万人、何千万人という投資家が、
日本で投資を新たに始めていきます。
その人には、まず最初に適切な資金管理に
出会って欲しいと思います。
よろしいですか?