豪ドル米ドルの月足的戦略[ゆったり為替]
※この記事は、FX攻略.com2018年12月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
ゆったり為替さんプロフィール
ゆったりかわせ。個人投資家。取引回数が極めて少ない「ゆったりトレード」派。FXで大成功を収めることを目指して、勉強をする毎日。あらゆるFX会社の口座を保有し、業界内のさまざまなサービスに精通。
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月足を使ってトレードする場合、スワップポイントがプラスの側に取引するのが取り組みやすいです。と言いますのは、取引開始から決済までに数か月から1年以上を要する場合があるからです。
- 為替レート:期待通りになるか分からない
- スワップポイント:毎日確実に発生する
為替レートがどう動くか分からない状態で、スワップポイント損が毎日発生するのはストレスになります。すると、円売り外貨買いの取引が多くなるかもしれません。円を売っておけば、ユーロ円などを除いて、多くの場合スワップポイントはプラスになるからです。
そんな前提を踏まえつつ、この記事では円を含まない通貨ペア、豪ドル米ドル(AUDUSD)の長期トレードについて考察します。AUDUSDは、長期トレードをする通貨ペアとして適切でしょうか?
政策金利の推移からスワップポイントを考察
最初に、AUDUSDのスワップポイントを考察しましょう。AUDUSDについて、長期間のスワップポイントを得るのは大変なことです。また、FX業者によっても数字が異なります。そこで、豪州と米国の政策金利を基にして、スワップポイントを考察します。
スワップポイントは、2国間の短期金利差を使って求められます。政策金利は、短期金利に多大な影響を与えます。そこで、政策金利を使えば、スワップポイントの傾向が分かります。チャート①は、1995年以降の、豪州(赤線)と米国(青線)の政策金利の推移です。20年以上を概観しますと、両国とも、高い金利水準だと分かります。そして、傾向がいくつか見えてきます。
- おおむね、豪州の政策金利の方が高い
- 徐々に政策金利が低下している
- 直近は米国の方が高い
1998年から2001年あたりにかけて、わずかですが米国の政策金利の方が高かったと分かります。また、2018年も、米国の方が高くなっています。米国の政策金利の方が高いというのは、レアケースだと言えそうです。
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