淳一のスキャルピング教室|第3回 自分専用のスキャルピングスタイルを構築する①[淳一FX]
淳一FXさんプロフィール
じゅんいちえふえっくす。FXスキャルピングトレーダー・FXメンタルアドバイザー・FXコーチング・ファイナンシャルプランナー・保険代理店・経営コンサルタントなど、多方面で活躍。プライスアクションを中心としたスキャルピングにて、毎月1000pipsを目標にトレーディング。
Twitter:https://twitter.com/junichi_fx
※この記事は、FX攻略.com2018年12月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
第2回では、スキャルピングの基本や理念、単純なトレードスタイルの重要性、トレード前の準備や練習方法の一例など、基礎的な内容をお話しさせていただきました。今回は実際にスキャルピングを始めるにあたり、自分に合ったスキャルピングスタイルの構築方法などについて綴っていきたいと思います。
スキャルピングは大別して2種類
大きく分けてスキャルピングには2種類があります。一つは前回お話しさせていただいた、波形などから優位性が高い部分のみを狙う短期トレード。もう一つは、大きな値動き、突発的な値動きによる過剰反応(オーバーシュート)や抵抗前後での反発・加速など特定の値動きを狙うプライスアクショントレードと呼ばれるものです。
短期トレードに比べプライスアクションは出現頻度が少なくなりますが、経験や練度によりトレードを厳選することで9割を超えるような非常に高い勝率をキープすることができます。また、勝率が高いことから通常より大きなロットでのトレードが可能となり、出現時は大きなチャンスとなります(後述)。スキャルピングではこの二つの手法を軸にどちらか一つ、または両方をベースとしたスタイルを構築することになります。
基本スタイルの構築
①通貨ペアを決めます。
ドル円:情報量が最も多く、値動きは比較的穏やかで推測しやすい。大きな値幅は狙いにくいですが、トレードのしやすさは随一。優位性が低下した場面で逃げやすい。
ユーロドル・ポンドドル:一定の情報量があり、値動きは比較的素直ですがダマシや突発的な値動きには要注意。大きな値幅を狙えますが、値動きにスピードがあり、素早い判断力が必要。
クロス円(ユーロ円やポンド円など):インターバンク上にて合成通貨(ドル円×ドルストレートより算出)となる場合が多く、直接的なテクニカル指標だけでは優位性が得にくいとされています。優位性の確認にはドルストレートを含めた幅広い環境認識やノイズの加味などドル円やドルストレートとは異なったスキルが必要となります。スキャルピングチャンスは比較的多く、同時に大きな値幅を狙うことが可能ですが、合成通貨特有の癖がありダマシも多いため、初心者にはお勧めできません。
②トレンド判断用の時間軸・エントリー用の時間軸、使用するテクニカルなどトレードを実行するための軸を決定し、ルール化します。
③スタイル構築最終過程では最低ロットでの練習や検証を繰り返し、短期トレードでは5割、プライスアクションでは6割以上の勝率が見込めるトレードタイミング(パターン)を目先の目標とし、自分の物にしていきます。
リスクリワードが必ずしも定まらないスキャルピングでは、勝率を優先させることが大切です。難しく考える必要はなく、自分だけの得意なパターンを見つけましょう!
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