現役為替ディーラーが、話題のアノ人と語り尽くす Trader’s対談|ゲスト ケッティー 後編[トレイダーズ証券みんなのFX 井口喜雄]
ケッティーさんプロフィール
ごく浅のストップロスで大きく利を伸ばす天底トレードが特徴の主婦トレーダー。子育て中のため、『ながらトレード』を日々実践、研究中。常識にとらわれないトレードがモットー。FX界の上沼恵美子を目指し、日本一笑いあり涙ありの実践に役立つセミナーを全国で開催中。
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井口喜雄さんプロフィール
いぐち・よしお。トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、主に貴金属や石油製品のコモディティ市場を中心としたカバーディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、「米ドル/円」や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズから見た為替分析に精通している他、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。最近では、みんなのFXの無料オンラインセミナーにも登場し分かりやすい講義内容が好評を得ている。さらにTwitterでは、プロディーラーが相場についてリアルな意見を発信しているので要チェック。
Twitter:https://twitter.com/yoshi_igu
※この記事は、FX攻略.com2019年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
ファンダは世界地図、テクニカルは市街図
井口 ケッティーさんは基本的にはテクニカル重視だと思います。ファンダメンタルズ分析についてはどうでしょうか?
ケッティー 大きな流れは全部ファンダメンタルズ分析で判断します。ファンダメンタルズ分析をした上でテクニカルが合致すればエントリーするかたちです。
井口 ファンダメンタルズ分析が入ると根拠は強まりますが、ルール的には曖昧になってしまう気がします。
ケッティー そんなことはないですよ。むしろ、決定打になる感じです。
井口 ケッティーさんは多くの生徒さんにFXを教えていらっしゃいます。ファンダメンタルズ分析を教えるのは難しくありませんか?
ケッティー 基本はテクニカルを身に付けてもらい、デモトレード(デモトレ)に挑戦する段階でファンダメンタルズの勉強も一緒にやっていくスタイルにしています。
私が講座を行うときには、ファンダメンタルズは世界地図、テクニカルは市街の地図だとよく言っています。例えば、日本から海外の有名な観光地へ行くときに、まず見なければならないのは世界地図じゃないですか。その国に着いてからは世界地図を見ても観光地の正確な場所は分からないので、今度は市街の詳細な地図が必要になります。相場の大きな流れや方向性を読むためのファンダメンタルズと、最終的なエントリーのポイントを決めるテクニカルとをしっかり使い分けるようにしています。
井口 テクニカルはエントリーポイントがここだと明確で分かりやすいですが、ファンダメンタルズはこういう状況だから上がると言う人もいれば下がると言う人もいて割と難しいと思います。ですが、そこもちゃんと落とし込んでいるんですね。ところで、ケッティーさんの得意な時間帯はありますか?
ケッティー 私はアベノミクス相場から入ったトレーダーで、当時は東京時間だけで100pipsくらい動いていましたから、東京時間が楽しかったです。アベノミクス相場が終わってからは、夕方以降にチャートを見ることが多いですね。仕掛けるなら夕方。あとはロンドンフィックスが終わってからの時間帯が統計的に多いです。
よろしいですか?