米国の利下げ観測は今だ変わらず強く、ポンド売りには先走り感も[志摩力男氏メルマガより]
GogoJungleが提供している志摩力男さんの投資メルマガ「志摩力男の実戦リアルトレード」より、本日配信されたものからほんの一部をご紹介。
昨日はポンド売りの独壇場でした。しかし、ポンドドル100ポイント程度で「独壇場」というのは寂しい感じです。それだけ、他の通貨ペアが動きません。
パウエルFRB議長が「適切に行動する」と利下げを確認する発言をしましたが、ほとんど反応なし。市場も慣れてしまいました。現状、7月31日FOMCにおいて、0.25%の利下げ確率70.5%、0.5%利下げは29.5%と、予想以上に0.5%を考える人が多い感じですが、それでも為替市場は「安定」しています。
ポンドに関してですが、ボリス・ジョンソン、ジェレミー・ハント両氏ともにバックストップ条項の破棄を支持したことで、「合意なき離脱」に近づいているとの思惑から下げましたが、実際にどうなるかは新首相が決まりEU側との交渉が始まらないとわかりません。その意味では、少し先走っています。ポンドはあまり低いところでショートを持つと、あとでしっぺ返しが怖い通貨でもあります。戻りを待ちたいと思います。
本日は特にイベントもありません。この後、米住宅の指標とカナダのCPIぐらいでしょうか。ベージュブックの発表もありますが、強い米経済を確認することになるでしょう。
昨日、ユーロドルが下落しましたが、ポンドドルに引きずられた面が強いと思います。ただ、1.1300も超えなかったのは、がっかりです。レンジ相場が続くのでしょうか。ポンドドルはIMM通貨先物市場のポジションもそう示してますが、少しショート溜まっているので、いったん巻き戻しが始まると結構強い反発になるかもしれません。
ポンド売りの独壇場だった昨日ですが、英国の新首相が決まりEUとの交渉が始まらない以上は方向感が定まったわけではないように思われます。BOEの利下げ観測が強まればさらに下落しそうですね。(編集部)
よろしいですか?