ECB政策金利は据え置き、ドラギ総裁会見のポイントをおさらい[YEN蔵氏メルマガより]
GogoJungleが提供しているYEN蔵さんの投資メルマガ「リアル・トップ・トレーディング」より、本日配信されたものから一部をご紹介。
ECBは予想通り主要政策金利を0%、中銀預金 金利を-0.4%に据え置きました。
声明では政策金利のフォワードガイダンスの強化など追加緩和の選択肢検討をスタッフに指示したとしました。
【2020年半ばまで政策金利を現行水準に据え置く】から【2020年上半期にかけて現行水準もしくはそれを下回る水準で推移する】という見通しを示しました。
このふたつを材料に据え置きで1.1160に上昇後に1.1102まで下落し、その後1.1187に反発して1.1160付近で推移しています。ユーロ円は120.60に上昇後、120.05まで下落しました。120円が再びサポートされ121.35付近に上昇121.10付近で推移しています。
声明はハト派的でしたが、ある程度想定内だったことが下落後の反発の原因と思います。
ドラギ総裁の会見のポイントは
第2,3四半期の成長は鈍化
地政学的要因、保護主義の高まり、新興市場の脆弱性が特に製造業にダメージ
しかし景気後退のリスクは低い 現状は望ましくない、そのことが行動を起こす論拠
中期インフレ見通しが目標を下回ル状況が続けが断固として行動を起こす
声明でインフレ率の中期目標を2%弱という文言が削除されたことに対して、2%という上限を設けないことを意味しインフレは上下に振れるこの期に発表された米新規失業保険申請件数は20.6万件と1万件減少と3ヶ月ぶりの低水準6月の米耐久財受注は前月比2%と予想の0.7%を上回りました
民間設備投資の先行指標のコア資本財は前月比1.9%と予想の0.2%を上回りました 数字は良かったですが設備投資が第2四半期に一段と落ち込みGDPの下げ要因という見方は変わらないようです。
YEN蔵のリアルタイムメルマガ『リアル・トップ・トレーディング』(田代岳)より引用。
ECBの政策金利発表はおおよその予想通り据え置きでしたが、声明から今後の利下げ検討が示唆されていることに留意しておくことが必要です。(編集部)
よろしいですか?