《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》ダマシは大歓迎?
おはようございます、松下です。
日経平均株価は、3/2に待望の
保ち合い上放れの上昇を見せましたが、
その後はアップトレンド形成に至らず、
再び保ち合いのレンジに戻ってきてしまいました。
チャートパターン的には、
今のところ上放れがダマシになっています。
この“ダマシ”というのは、
チャートのパターンやテクニカルのセオリーなどが、
期待通りの値動きを形成せず、期待外れに終わる、
いわば失敗のような値動きです。
一旦、パターンの出現により、
市場参加者の期待を演出しますので、
ダマシを嫌う投資家はとても多いです。
その証拠に、「ダマシに合わない技術」や、
「ダマシを排除した手法」というキーワードは、
とても投資家の受けが良いです。
しかし、私は一貫してダマシの肯定派です。
「ダマシは大歓迎」というわけです。
その理由とは?
ダマシとは、上記に書いたように、
チャートのパターンやテクニカルセオリーが、
期待通り、パターン通りに再現せず、
不発に終わる現象です。
これが“ダマシ”と呼ばれるためには、
“ダマシ”でない、“ドンピシャ”とか“完璧”
とでも言うような、期待通り、パターン通りの
値動きが存在するはずです。
もし“ダマシ”が値動きのメインとなってしまえば、
それはダマシでもなんでもなく、“本命”になってしまいます。
ダマシは、所詮メインの動きではなく、
出現頻度の低い失敗の値動きなのです。
だから、ダマしを必要以上に排除する必要はなく、
ダマシが起きたということは、次に期待通りの
本命の値動きに乗れると思って、同じ行動を続けます。
そうすれば、ダマシにも引っかかりますが、
本命の値動き、期待通り、パターン通りの
値動きにもしっかり乗れて、ダマシの損失よりも、
本命の利益が大きくなります。
だから私は、利益を上げるようになって
ダマシの値動きを気にしたことはありません。
そんなものは、確率上の1つの要素に過ぎないからです。
投資に完璧性を求めすぎないようにしましょう。
投資家が確率を前提として、
未来の現象に資金を投じる行為である以上、
どこまでいっても不安定なものです。
完璧に運ぶことなどできません。
そこに必要以上の完璧さを求めてしまうと、
存在自体が崩壊してしまい、
この投資家は利益を上げることはできません。
ダマシには、笑って騙されてやる
くらいの余裕を持って投資に臨んでください。
よろしいですか?