《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》「信じられません」と言われました。
おはようございます、松下です。
「松下さんのことが信じられません。」
これは、1月に講演したセミナーの中で、
参加者のお一人の方に、直接言われた言葉です。
そのセミナーでは、
「弱点を克服する」をテーマとして、
ワークショップを開催、そのワークの中で、
一人の参加者に答えてもらう中で飛び出した言葉でした。
その方は、私が毎週執筆しているレポートを読みながら、
「なかなかレポートの指示通りに買えない」という
悩みを抱えており、その理由を尋ねている時に、
この言葉が出てきました。
さすがに50名近いセミナー会場で、
面と向かって、「あなたのことが信じられない」
と言われると、一瞬凹みましたが、すぐに気を取り直し、
「そうですよね。投資をする中で、
なかなか素直に他人を信じることなんてできません。
その気持ちは大切です。
いきなり他人を信用するのではなく、
慎重に確認して、評価していきましょう。」
とアドバイスしました。
その方も悪意があったわけではなく、
私の「そうですよね」の第一声で、
会場はドッと笑いに包まれました。
しかし、この気持ち本当に大切です。
いきなり根拠や理由、証拠もなしに、
「これが儲かるよ」と言われて、信じてはいけません。
そんなことをすれば、
お金はあっという間になくなります。
そうではなく、
「これは本当に利益が上がるのか?
どんな風に自分の投資にメリットがあるのか?」
と慎重に、自分で確かめていく必要があります。
その確認の時間を経て、
信じるに値すると評価できれば、
その時、それは本当にあなたの力になります。
「信じられません。」
本当に良い言葉でした。
投資家には、大切にして欲しい気持ちです。
ただし、何も信じられないままでは、
投資で利益を上げられるようになりません。
信じるものがあるからこそ、
それを採用し、続けていくことで利益を上げます。
そのセミナーでも、
会場中の参加者にそのことを伝えました。
「自分自身が信じられるものに出会ってください。
それは行動の連続の先にしかありません。」と。
参考になると思い、
私が信じているものを伝えました。
「私はトレンドを信じています。
サイクルを信じています。
資金管理やルールを信じ、
自分が行ってきた過去検証を信じています。」
こうやって投資家は、
信じられるものを増やし、
利益を上げていきます。
今は何も信じられないかもしれませんが、
1つずつあなたの信じられるものを増やしてください。
最終的に、
自分を信じることを、
「自信を持つ」と言います。
よろしいですか?