私のメンタル管理術[水上紀行]
FXで勝ち続けるための要素としてメンタルコントロールは必要不可欠であり、メンタルの強度が最終的にトレードの成否を決するといっても過言ではありません。ここでは投資歴30年を超える大ベテラン、水上紀行さんにメンタル管理の秘訣を伝授していただきます。
※この記事は、FX攻略.com2018年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
水上紀行さんプロフィール
みずかみ・のりゆき。バーニャ マーケット フォーカスト代表。1978年、上智大学経済学部卒業後、三和銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。5年間の支店業務を経て、ロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。東京外国為替市場で「三和の水上」の名で知られる。ドレスナー銀行にて、外国為替部長。1996年より RBS銀行にて、外国為替部長を経て、外為営業部長。2007年より バーニャ マーケット フォーカスト代表。長年の経験と知識に基づく精度の高い相場予測には定評がある。
トレードにストイックに取り組むことが大切
ストイックとは、自己抑制的なことをいいますが、私はトレーディングにはストイックさが必要だと思っています。トレーディングにおいて、初心者の段階ではかなり慎重です。 しかし、ある程度慣れてくると、儲かれば有頂天になって調子づき、損すれば落ち込む、いわゆる一喜一憂の状態になりがちです。
儲けられるようになった自分に自信を持つことは、確かに大事なことです。また、損した悔しさをあらわにする気持ちも分からないではありません。しかし、勝った負けたと感情的になることは、トレーダーとして成長していく上で決して良いことではないと私は思っています。
私の好きな言葉に、「投機をなす者、楽悲を戒む」というものがあります。これは、トレーディングにおいては感情に流されないストイックさが必要だということです。儲かっても自信過剰にならず、損をしても極度に落ち込まないようにしなければなりません。ただ淡々とトレーディングを続けられるようになることが、トレーダーとして成長していくためには必要だと思います。言うは易く行うは難しではありますが、意識してメンタルをコントロールすることが、結局、自分自身のためになるのです。
よろしいですか?