米国経済リセッション入りかはまだ疑心暗鬼[YEN蔵氏メルマガより]
GogoJungleが提供しているYEN蔵さんの投資メルマガ「リアル・トップ・トレーディング」より、今朝配信されたものをご紹介。
市場を自分の選挙戦におもちゃにするトランプ大統領に対して市場がしっぺ返ししたのが昨晩のマーケットだったのかもしれません。一昨日追加関税延期で反発しても翌日ダウは 800ドルの下落となり、これまでのように反発しませんでした。
米2年債と10年債の利回りが一時逆転したことでリセッション入りの可能性が指摘されたことが米国株下落の引き金になりました。逆転は解消していますが、通常半年から1年半でこれまで米経済はリセッションに陥っていました。
前回はリーマンショック前でしたで利回りは 5%台前半ですが今回は1.5%中盤付近で逆転しました。2年債は米国の政策金利(FF金利で現状は2~ 2.25%)に影響受けます。一方で10年債利回りは需給や、究極的には成長率の予想値とも言われます。
今回は株価が高い中で、資金の避難先が債券だけで、しかも利下げを期待しすぎて10年債が急低下したという理由があると思います。ほんとうにこれでリセッションになるのか? まだ疑心暗鬼です。というのも10年債の最低利回りは2016年6月の1.32%です、底に近づいているのですが、そこまで景気が不安定とも思えませんし、リスクが顕在化しているともおもえません。もちろん米中問題、イタリア財政問題などリスク要因が多くあります。世界的に債券利回りが低下し、まだ2%弱の米国債に資金が向かっているのではないでしょうか。 この利回り低下はいきすぎなような気がします。
ドル円は下落しましたが、ユーロ、キウィなどは下落しドルは上昇しています。 ドル円も変動が大きくなってきています。ユーロとキウィのショートは継続中です。
YEN蔵のリアルタイムメルマガ『リアル・トップ・トレーディング』(田代岳)より引用。
米債券市場で逆イールド現象が起きたことで、米国の景気後退懸念が出てきました。ただし、YEN蔵さんが指摘されているように、株価が高く資金の避難先になったことや10年債の直近最低利回りにはまだ至っていないことなどリセッションと考えるにはまだ時期尚早のようです。ドル円相場も不安定な状況ですので、今後の推移は慎重に見極めたいところです。(編集部)
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