ジョンソン英首相の独・仏首脳会談と今週の展開は?[志摩力男氏メルマガより]
GogoJungleが提供している志摩力男さんの投資メルマガ「志摩力男の実戦リアルトレード」より、昨夜配信されたものからほんの一部をご紹介。
本日、メルケルージョンソン会談が開かれます。メルケル氏からは "will discuss with Johnson need for Friction-Free Brexit" (フリクション《摩擦、いさかい》のないブレクジットをジョンソン英首相と協議する)と言った、穏当な、コントロールされた「合意なき離脱」を目指すかのような発言が聞かれました。
ドイツは、かねてより英国に対して穏やかです。
しかし、先程フランス関係者から「英国の合意なきEU離脱、今や中心シナリオ」と言った発言が聞かれました。同時に、NO-DEAL MEANS REINSTATING BORDER CONTROLS IMMEDIATELY: FRANCE(合意なき離脱は、即座に国境管理が復活することを意味する)という厳しい発言もあります。明日のマクロンージョンソン会談は厳しいものになるでしょう。
先日、「合意なき離脱」となった場合、どのようなことが起こるのかを想定した英国政府秘密文書がリークされましたが、食料品の欠乏、医薬品の欠乏、国境の混乱等々ある程度想像どおりのことが書いてありました。かなりの混乱が一時的に起こります。
ただ、「合意なき離脱」の場合は大混乱でポンドがかなり下落するといういのはわかっていることですが、最終的には10月31日に決まります。それまでは、あくまでハードブレクジットの「可能性」を材料に売買することになり、ちょっと間が持たない感じもします。上述のフランス政府筋のニュースでポンドドル、ポンド円は下攻めしましたが、どうも1.2115、128.90円前後が固く、反発してきています。
状況は他の通貨ペアも同様かもしれません。豪ドルやNZドルはほとんど動かなくなってきました。ドル円も105円台に突っ込むことはできないが、106円台後半も重い。方向感にかけています。 今週は調整局面と週初に言いましたが、やはりそんな感じかなと、改めて思いました。力を入れてトレードするタイミングではなさそうです。
英国のジョンソン新首相による独仏訪問では両国で違った反応が予想されているようです。「合意なき離脱」となった場合に英国の混乱とポンド売りは見通されていますが、まだ最終結論は2か月先なことから今週の相場はまだ調整局面のようです。(編集部)
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