元為替ブローカーから学ぶ売買プランの作り方|第17回 三波動の考え方を取り入れたドル円相場分析⑩[浅野敏郎]
浅野敏郎さんが、自身の経験と知識に裏打ちされた売買手法や相場観構築のノウハウを余すところなく教えてくれる本企画。今回も引き続き、直近と今後のドル円相場を読み解いてもらい、その上で最適な売買プランを提示していただきます。
※この記事は、FX攻略.com2018年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
浅野敏郎さんプロフィール
あさの・としろう。東短グループの外国為替売買仲介業者である、トウキョウ フォレックス株式会社、さらには、為替取引の世界シェア80%以上を誇るEBS社(現ICAP)等での勤務経験を持ち、1985年のプラザ合意、その後の超円高時代、バブル崩壊、2000年のユーロ統合などの歴史的相場を第一線で経験し、相場観を養う。その後、2社のFX取引会社の創業、プライベートFXファンドのディーラーも経験。現在、投資の学校グループの日刊ブログで執筆を担当。特技の映像編集を活かした分りやすい映像作品の支持者も多い。
直近高値Nとその押し目Oを追加
チャート① 出所:TradingViewによるUSDJPYチャート
まず前月号からの相場展開を簡単に触れておきます。週足のチャート①を見ての通り、ここまで受動的に上昇してきた転換線は、対象とする高値安値がNとOで決まり、どちらかを越えない限り暫くは今の109.75で横這う一方、受動的に下落してきた基準線は、想定通り転換線との好転を達成した状況です。
さて、今月号時点のチャート変更点ですが、相場を説明する上で必要な直近高値N(111.39)とその押し目となった安値O(108.11)を暫定的に表示し、目先の下値目処になるM-Nmidを加えています。もし相場が、このまま暫くMとNの間で推移した場合、基準線が対象とするL-M波動の上値が、あと2本外れるため、M-Nmidの位置まで受動的に下落することは、皆さんならもうマスターされていると思います。
よろしいですか?