現役為替ディーラーが何でも答えます!みんなのQ&A[トレイダーズ証券みんなのFX 井口喜雄]
疑問をぶつける相手はいないし、調べてもよく分からない…。そんな悩みがあったら、この企画にお任せください。トレイダーズ証券の井口さんが、あなたの質問を解決します!
井口喜雄さんプロフィール
いぐち・よしお。トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、主に貴金属や石油製品のコモディティ市場を中心としたカバーディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、「米ドル/円」や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズから見た為替分析に精通している他、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。最近では、みんなのFXの無料オンラインセミナーにも登場し分かりやすい講義内容が好評を得ている。さらにTwitterでは、プロディーラーが相場についてリアルな意見を発信しているので要チェック。
Twitter:https://twitter.com/yoshi_igu
※この記事は、FX攻略.com2018年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
Q23.2018年後半に注目すべき経済指標や重要なイベントはありますか?(東京都/40代/男性)
A.2018年後半戦、最大の注目イベントは11月の米中間選挙です。中間選挙に向けた戦略を立ててみましょう
日米欧の政策金利発表が相次ぐ
年末に向けて主なイベントは以下の通りです。日米欧の政策金利発表が多く控えておりますので、まずは現在の金融スタンスをおさらいしておきましょう。日米欧の金融政策を2013年から見てみると、米国が好調なファンダメンタルズを背景にいち早く利上げを開始しており、続いてユーロも量的緩和の年内終了を発表するなど出口が見えてきました。しかし、日本は目標である物価上昇率2%へは到底届かず出口への目途すら立っていないというのが現在のステータスです。
ドルと円で比較すれば今年4回の利上げを織り込む米国と、一向に先の見えない日本では金融政策が真逆になり、シンプルに考えるとドル円は年末にかけて上昇が予想できます。もちろんドル円はこの上昇シナリオを描けなくもないのですが、今年は厄介なイベントが控えています。それが今年11月6日に行われる米中間選挙です。
よろしいですか?