《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》チャンスは向こうから勝手にやってくる
おはようございます、松下です。
投資家は、「チャンスをつかみたい」と
いつも思っています。
しかし、チャンスをつかめる人は、
市場のひとにぎりの投資家です。
チャンスをつかめない理由は、2つです。
1.準備ができていない
2.待てない
つまり、チャンスとは、準備を整えて
待っていれば、向こうから勝手にやってきます。
昨年2016年の株式市場を例に
解説しましょう。
昨年のスタートは、中国(新興国)株安と
原油安により相場は下落が続いていました。
NY原油のチャートを見れば分かりますが、
この下落は長期8年サイクルの終了にかけての
下落であり、いつか底入れし新しいサイクルが
スタートするのを待つ環境でした。
2/11に安値をつけて上昇を開始、
待望の長期8年サイクルの転換を迎えました。
同日NYダウは1/20とダブルボトムを形成し、
こちらも長期サイクルのスタートを形成しました。
国内株式市場の銘柄は、この2月と6月の
ブレグジットのどちらかで中長期の底入れを完成、
昨年は中期2年サイクルの買い場という、1つの
絶好のチャンスがありました。
これは、逆張り戦略の投資の準備を
していた投資家にとってのチャンスです。
これとは反対に、順張り戦略の
準備を行ってきた投資家には、
米国大統領選挙後に千載一遇のチャンスが
やってきました。
昨年の国内株式市場の強気アップトレンドは、
11月中旬から今年1月の大発会までの
わずかな時間帯でした。
しかりこれも明確なチャンスでした。
自分の戦略を決めて、ルールを決めて、
準備していた投資家には、両方の時間帯は
確かにチャンスであり、利益を上げることが
できました。
しかし、市場のほとんどの投資家は、
残念ながら準備が不十分であり、
しっかり待てませんので、昨年も貴重な
チャンスをつかむことができませんでした。
チャンスとは、準備して待てば、
勝手に向こうからやってくるものだと理解してください。
それを理解すれば、あなたが行うべきことは、
準備して待つことです。
よろしいですか?