現役為替ディーラーが、話題のアノ人と語り尽くす Trader’s対談|ゲスト 蜂屋すばる 後編[トレイダーズ証券みんなのFX 井口喜雄]
蜂屋すばるさんプロフィール
チャネルラインのみを用いたシンプル、それでいて実用的なチャート分析で人気急上昇。ツイッター、ブログ、YouTubeで日々の相場観を発信し、多くのトレーダーに注目されている。
ブログ:https://beestore.jp/
Twitter:https://twitter.com/m45fx
井口喜雄さんプロフィール
いぐち・よしお。トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、主に貴金属や石油製品のコモディティ市場を中心としたカバーディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、「米ドル/円」や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズから見た為替分析に精通している他、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。最近では、みんなのFXの無料オンラインセミナーにも登場し分かりやすい講義内容が好評を得ている。さらにTwitterでは、プロディーラーが相場についてリアルな意見を発信しているので要チェック。
Twitter:https://twitter.com/yoshi_igu
※この記事は、FX攻略.com2020年1月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
【前編の記事はこちら】
現役為替ディーラーが、話題のアノ人と語り尽くす Trader’s対談|ゲスト 蜂屋すばる 前編[トレイダーズ証券みんなのFX 井口喜雄]
指標発表は気にせず大天井や大底を狙う
井口 ファンダメンタルズにはどのように向き合っていますか?
蜂屋すばる(以下、すばる) ファンダメンタルズは非常に重要だと考えていますが、私のような素人がネットニュースを見ただけで的確な分析ができるとは思えないのでやりません。
井口 明確にやらないということですか?
すばる そうですね。例えば、井口さんのように総合的にファンダメンタルズもテクニカルも理解されている方であれば複合的に使った方が良いと思いますが、個人投資家には難しいですね。何が起きたかよりも、こうなったらこうするという行動に焦点をおいて徹底した方が、私たちのような個人投資家はやりやすいと発信しています。
井口 兼業トレーダーに向けてなら非常に良い回答だと思います。勇気づけられますよ。ちなみにビッグイベントも無視ですか?
すばる 米大統領選挙の規模までいくとエントリーは避け、ポジションを手仕舞することも考えます。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計に関しては気にしたことはないですね。今までの経験上、重要指標などで大きく逆行して損切りしたことは1回か2回くらいです。中途半端なところで狙うとリスクがありますが、大天井や大底を取れば大丈夫だと思います。
井口 これも迷っている方は勇気をもらえたと思います。米大統領選挙やブレグジットなどの一大イベント以外は基本的にトレードはできるということですか?
すばる 定例イベントに関しては問題ないと思います。
井口 それも織り込んで引いているチャネルラインだということですね。
すばる ブログには経済指標についての質問も多いです。私の手法はチャネルラインを引いてその一番の天井または一番の大底を取る手法であり、指標発表を迎えた段階でポジションが含み益じゃないということは天井もしくは大底ではない、つまりあなたの引いた線、エントリーした線は間違っていたということになるので、手仕舞いしても良いのではないかというアドバイスをしています。
よろしいですか?