マックス岩本の「MACD」を理解する その1[マックス岩本]
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マックス岩本さんプロフィール
いわもと・けいすけ。「中卒認定テクニカルアナリスト」という異名の通り、アナリスト業界ではまれに見るノー学歴。学歴社会が色濃く残る昨今でも、そんなことがいっさい関係しないFX市場を相手に日々奮闘中。「誰もが気軽にFXを始められる今だからこそ、しっかり勝ち続けられる技術を身につけてほしい」という気持ちで、連載やセミナー講師を務めています。
※この記事は、FX攻略.com2018年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
移動平均線から派生したテクニカル
今号からはMACDを取り上げ、基礎から応用、実践的な活用方法をお伝えしていきたいと思います。MACDは、移動平均線(MovingAverage)の収束(Convergence)と発散(Divergence)を示す指標で、トレンドの方向性に加えて、その強さや勢いを計るものです。
また、チャート上に表示させると、RSIなどのオシレーター指標と同じようにサブウインドウに示されるということもあり、MACDもオシレーター指標に分類されることもありますが、先にも言った通り移動平均線というトレンド系指標の代表格を元にしている指標ですので、紛れもなくトレンド系指標に分類されます。
MACDは1970年代ジェラルド・アペル氏によって発表されたものですが、その後さらに進化を遂げ、「シグナル」や「ヒストグラム」というものが加えられて今に至ります。
それぞれの算出方法は図①の通りで、短期の移動平均線から中期の移動平均線を引くという単純なものです。なお、パラメーターについては上級者の方を除いて、短期EMA12、中期EMA26、シグナル9のオリジナルをそのまま採用する方がほとんどです。
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