阪谷直人氏 「ドル円:4月3日からの週はどうなる?」
配信日:2017/04/01 21:53
「ドル円:4月3日からの週はどうなる?」
ポイント:先週、上値回復できなかったので、
下方向への放れが危惧され110~105を覚悟です。
CME通貨先物ポジション状況:3月28日時点
(3月28日)(3月21日)(3月14日)
円 ▲53181▲66987 ▲71297
ユーロ ▲7923 ▲19662▲41027
ポンド ▲10407 ▲107844 ▲107117
シカゴIMM:短期投機・投資家による
円のネットポジション売持高は更に減少、
ピーク時の87000枚から約39%弱の減の水準です。
シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
12.41(+0.87)VIX指数は上昇しての引け。
予測に反して、先々週に続き先週も上放れが無く、
時間経過で見ると変化日を経過しつつあり、
一旦の下値模索の動きを覚悟すべきです。
その際の下値目途は105~110でしょう。
先週のレンジは、下値も上値も、
切り上がってきていますが、伸び悩み。
3月27日の 110.10 ~ 110.99
3月28日の 110.17 ~ 111.19
3月29日の 110.70 ~ 111.31
3月30日の 110.93 ~ 111.93
3月31日の 111.23 ~ 112.19
テクニカルにみると、日足の一目均衡表で
先行スパン2が 115.13で 横ばい推移
先行スパン1が 113.68で 基本横ばい
基準線が 112.81で下がるも大きくは横ばい
転換線が 111.491まで 下降
相場実線 111.36で 31日の引け
となっています。
テクニカルは、とても大切な、
かつ難しい局面になってきました。
上値を試してゆく流れに戻すには、
先週末までに上値を回復して、
上放れをしないと、とみていました。
上値を回復できない場合には、
一旦の下値模索と想定され、
もし仮に105~110の価格帯まで下抜ける場合には、
昨年11月安値の101.18を意識する
展開となってしまいます。
当初は、
昨年6月24日安値の98.90から
昨年12月15日高値の118.66までの上げを
第1波動
そこから今年2月7日安値の111.59への下げを
第2波動としての調整の下げ、
今年2月7日安値の111.59から
3月10日高値115.50への流れを、
それ以上に高値更新してゆく流れと見て、
第3波動を想定していました。
ところが、3月23日に安値110.62と、
2月7日安値の111.59を下抜いてしまい、
ここで想定できるのは以下の2通りの動きです。
まず1つ目の見方は、
上記の様に当初想定していた、
昨年12月15日高値の118.66から
今年2月7日安値の111.59への
第2波動としての調整の下げが、
まだ延長しているとの見方。
この場合は、この後、下値固めをした後、
昨年12月15日高値の118.66を上抜いて
上昇の第3波動の形成を試すという見方です。
この場合の下値目標は、
N値=115.50―(118.66=111.59)=108.43
V値=111.59-(115.50-111.59)=107.68
E値=111.59-(118.66-111.59)=104.53
です。
もう1つの見方は、
昨年12月15日高値の118.66からの下げに対して、
小さい基本波動を見る見方です。
昨年12月15日高値の118.66から
今年2月7日安値の111.59への下げを第1波動、
今年2月7日安値の111.59から
3月10日高値115.50までの上げを第2波動
3月10日高値115.50から
3月27日安値の110.10までの下げを第3波動
そして、この時点でこの小さな3波動は終了し、
つまり、
上記「まず1つ目の見方は」の「第2波動」が終わり
3月27日安値の110.10からは上昇して
第3波動を試してゆくという見方です。
この場合の上値目標は、
E値=118.66+(118.66-98,90)=138.42
V値=118.66+(118.66-110.10)=127.22
N値=110.10+(118.66-98.90)=129.86
NT値=110.10+(110.10-98.90)=121.30
です。
この2つのシナリオのどちらかなのかは、
今の段階ではわかりません。
分かりませんというより、はっきりしていません、
相場実線が示唆していないので。
ポイントは、今後の相場実線がどう動くかによります。
上値にある転換線と基準線がどう動いてゆくか、
それとともにどう時間が経過してゆくのかによって、
見えてきます。
上値目途は、日足の一目均衡表の基準線の回復。
その上の114.95~115.00の価格帯の上抜け。
その上は1月19日高値の115.60や、
1月11日高値の116.87です。
下値目途は、
日足の一目均衡表の転換線をしっかり再度割って行くか、
底割れがある場合には、一段の下押しがあると見ます。
23・24日安値の110.62、
27・28日安値の110.10、110.18
昨年11月8日の101.18
昨年8月26日の100.05です。
あくまで110割れは回避するのではとの予測から
予想レンジは、110.00~113.00 と見ます。
よろしいですか?