おしえてボリ平さん！世界一手取り足取りな仮想通貨のはじめかた｜第3回 仮想通貨の分岐とマウントゴックス

FXトレーダーの皆さんも、仮想通貨のニュースを最近よく耳にしているはず。この企画では、「興味はある、でもはじめかたが分からない」という方のために、専業トレーダーのボリ平さんに、仮想通貨の基本中の基本から解説していただきます。今月は、ビットコインから分岐して生まれた新たな仮想通貨と、2013～2014年頃の相場のお話です。

※この記事は、FX攻略.com2018年7月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。

登場人物

ボリ平（矢澤明美）

短期トレードで安定して利益を上げるFXトレーダーとして有名に。その後はバイナリーオプションの第一人者として活躍。さらに自動売買のオートレールなどにも精通する、守備範囲が広い専業トレーダー。仮想通貨の知識もハンパない。息子はフットサル日本代表の矢澤大夢選手。

小曽川克弥

高校時代に水球で国体千葉県代表。スポーツトレーナーやパーソナルトレーナーを経て、現在はサラリーマン。今も水球を続けていて、小中学生を指導することも。仮想通貨で億り人が続出していると聞きつけ、いてもたってもいられなくなり、FX攻略.com編集部を通じてボリ平さんに弟子入り。

ビットコインの分岐って何？

小曽川　ビットコインは何種類あるんですか？

ボリ平　ビットコイン自体は一種類なのですが、ビットコインから分岐した親戚のようなコインは無数にあります（※1）。

　有名なところだと、ビットコインキャッシュとビットコインゴールドですね。どちらも2017年に誕生しました。

小曽川　そもそも、なぜ仮想通貨は分岐するのですか？

ボリ平　運用している人たちの考えの違いから、二つに分かれることがあります。分岐にはソフトフォークと、ハードフォークがあります。ソフトフォークは、互換性のある機能追加と考えると分かりやすいかもしれません。新しい仕様になってからも、引き続き同じコインとして存在するので厳密には分岐しません。

　対してハードフォークは、互換性のない機能追加です。新機能が追加されたコインと、追加されていないコインが併存することになります。新しい方と古い方、どちらもマイニングできるので、ある時点から二つのコインになるわけです。

小曽川　なるほど…。

ボリ平　イーサリアムもかつて分岐していますよ。ハッキング事件を契機にハードフォークがありました。当初は、古い方はそのまま放置されて消えると思われていましたが、マイニングを続ける勢力がいて、取引所にも銘柄として追加されたため、イーサリアムクラシックという名前で存在しています。

　なお、ハードフォークした場合、元々のコインを持っていた人は、同数の新しいコインをもらえます。

小曽川　それはお得ですね！

※1 日本国内にはあまり情報が入ってきませんが、海外では怪しいものも含め、星の数ほど分岐が起きています。