膠着相場が長引く懸念
日々線が1か月平均に絡む動き
今年に入ってから日々の終値が1か月移動平均
(MA)を出入りする動きが続いています。今年は
4/05現在で64営業日を経過していますが、その
うち終値が1か月平均を上回ったのが30日で、
下回ったのが34日です。保ち合い相場が続いてい
る一つの証でもあります。
終値と1か月平均の位置関係を見てみました。
位置関係 期間 日数
日々線>1か月線 1/04~06 3日
日々線<1か月線 1/10 1日
日々線>1か月線 1/11 1日
日々線<1か月線 1/12~25 10日
日々線>1か月線 1/26~30 3日
日々線<1か月線 1/31~2/9 8日
日々線>1か月線 2/10~24 11日
日々線<1か月線 2/27~28 2日
日々線>1か月線 3/01~07 5日
日々線<1か月線 3/08~09 2日
日々線>1か月線 3/10~21 7日
日々線<1か月線 3/22~4/5 11日
足元は日々線<1か月線のデッドクロス状態
で調整場面ということになります。今年に入って
から11日継続しているのは最長で、調整色を強め
ていることになります。
この11日間の平均は
日経平均 19,038円
ドル・円 111.03円
で、110円を下回るような一段の円高がなければ、
足元のザラバ安値18,700円台はほぼ底値に届いて
いると考えられます。
逆に113円を超えるような円安がなければ、調
整相場を脱し、上値を追うことも容易ではないと
いうことになります。
今後は中期線に絡む動きに
4/05の終値は中期線といわれる3か月(60日)
線も100日線も下回ってきています。年初から3
か月続いた短期線である1か月線に絡む動きから
中期線に絡む動きへと変わりつつあるようです。
4/05現在の短・中期の移動平均値は以下の通
りです。
5日平均 18,925円
1か月平均 19,249円
3か月平均 19,212円
100日平均 18,989円
5日線と3か月線は3/27からデッドクロス状
態にあり、5日線と100日線のデッドクロスも
4/05に起こっています。既に短期戦と中期線が
ネガティブな意味で絡む動きに転じています。
1か月線と3か月線のデッドクロスも時間の
問題で、調整は長引く様相を呈してきています。
日銀の存在もあり、株価が底割れする懸念は大
きくはないと考えますが、一方で調整を脱する
きっかけも乏しい状況です。
年初からの膠着相場が持続するという前提で
臨みたいと考えます。
よろしいですか?