中東リスクは後退!? それとも調整!? 「1月7日の注目点とイベントスケジュール」
昨日は、東証大発会で日経平均一時500円安という波乱のスタートでした。
中東リスクを受けてのリスクオフによるものだと思いますが、欧米市場では追加情報がなかったことからジリジリとリスクオフが後退!? していきました。
結果、ダウはプラスで終了しています。
ドル円も思ったよりも下落しきらず、108円台ミドルまで上昇してきています。
108円下には実需の買いが並んでいるという情報もあり、底堅くなっているようです。
◎本日の注目点
1)中東リスク
週明け欧米市場では中東リスクに対する追加情報が出てこなかったことからか、株価は上昇し買われていた円は売り戻されました。
このままリスクオフが後退していくのか、それとも調整だけで再度リスクオフが進むのか注目していきたいところです。
追加のヘッドラインが出てこなければ、リスクオフは後退していくのではないかと思います。
また、周辺諸国の反応も見えてきました。
NATO加盟国などからは、米国に対し批判は今のところ出てきておらず、イランに対してウラン濃縮を控えるよう訴える声は出てきています。
イラクは米軍撤退要請が出ています。
本日も、周辺諸国の対応、濃縮ウランと核合意、ホルムズ海峡の様子、米vsイランの軍事衝突が注目され、何事もなければ中東リスクはフェードアウトしていくのかが注目されます。
2)英議会再開
本日より英国議会が再開し、英国のEU離脱に関する関連法案が審議・採決されます。
議会での審議内容やボリス・ジョンソン首相の発言でポンドが大きく動くため、注意が必要です。
3)ISM非製造業景況指数
先日のISM製造業景況指数が2009年以来の弱い結果となったことで、ISM非製造業景況指数の結果に注目が集まっています。
昨日、ドル円で108円割れしたものの、その後すぐに108円台に戻しました。
中東リスクが落ち着きを取り戻してくるようであれば、注目は米経済・米指標に移ってくると思われます。
また、米国は消費が重要な国なので非製造業のデータは重要です。
ISM非製造業景況指数で好不況の分岐点「50」を割り込むことはないと思いますが、予想よりも大幅に下回ると108円割れが見えてくるかもしれません。
本日のISM非製造業景況指数は要注目です。
◎本日のイベントスケジュール
1月7日(火曜日)
英下院、欧州連合(EU)離脱関連法案の審議開始(9日まで)
16:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
19:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
22:30 USD 米貿易収支
22:30 CAD カナダ貿易収支
1月8日(水曜日)
00:00 USD ISM非製造業景況指数
00:00 CAD IveyPMI
09:30 AUD 豪建築許可件数
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