FOMCに弾劾裁判、米ドルの方向性に注目! 「1月29日の注目点とイベントスケジュール」
昨日はドイツで新たな感染者が報告され、日本では渡航歴のない感染者が出てきたと報道されました。
感染拡大は収束しそうにないようですが、欧米市場ではテドロス世界保健機関(WHO)事務局長の 「中国政府の感染対策を支持する。中国には新型コロナウイルスの感染を管理・抑制できる力があると確信している」との発言からか、株価は反発上昇しています。
ホントにリスクオフは後退したのか気になりますが、本日はリスク要因と同じか、それ以上の注目材料が控えています。
◎本日の注目点
1)FOMC
本日はFOMC政策金利発表ですが、予想は据え置きでほぼ間違いないと思われます。
注目は声明文と記者会見で、経済見通しと隠れQEについてどのような内容になるかです。
特に隠れQEについて、いつまで続けるのか、金額はどうなのかに注目しています。
ここ数日はコロナウイルスの影響で、リスクオフの流れから株価は下がってますが、その前の株価上昇はQEによる金余りからではないかという見方があります。
QEが終了すると、株価上昇の重しとなるのではないかという見方があり、隠れQEを継続するのかに注目が集まっています。
2)弾劾裁判
昨日、マコーネル米上院院内総務(共和党) 「共和党は弾劾裁判の証人招致を拒否するに十分な票がない」との発言が出てきています。
この証人とはボルトン前大統領補佐官のことではないかと思われます。
トランプ大統領の弾劾裁判にボルトン前大統領補佐官が証人として召喚されれば、トランプ大統領にとっては痛手ではないかと思います。
トランプ大統領の側近として補佐官を務めた上に、軍事担当していたこと、トランプ大統領と意見が合わず解任されたこと、解任後に本を出版していることなどを見ると、トランプ大統領にとって不利な証言が出てきてもおかしくないと思います。
弾劾裁判で罷免されることはないと思いますが、裁判で不利な証言などが出てくると、次の大統領選挙が戦いづらくなると思われます。
ボルトン前大統領補佐官が証人として出てくるかどうかがリスクオフの要因になるのかもしれません。
3)豪CPI(消費者物価指数)
本日発表のCPI(消費者物価指数)は金融政策判断に大きな影響を与える経済指標です。
特に、コロナウイルスの影響で中国経済が低迷するのではないかとみられている状況で、豪州経済が注目されています。
豪州は中国依存から脱却を図っている状況ではあるものの、未だ中国の影響は大きいと思われます。
その状況で、豪CPI(消費者物価指数)が予想を下回った場合、再度利下げ観測が高まり豪ドル売りが進むのではないかと思われます。
本日9:30発表のCPI(消費者物価指数)は要注目です。
◎本日のイベントスケジュール
1月29日(水曜日)
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見
09:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)
16:00 GBP 英住宅価格指数
16:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数
1月30日(木曜日)
00:00 USD 米中古住宅販売戸数
00:30 USD 原油在庫量
04:00 USD FOMC政策金利・声明文発表
04:30 USD パウエルFRB議長記者会見
06:45 NZD NZ貿易収支
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