期待度高まる雇用統計発表! 「6月5日の注目点とイベントスケジュール」
昨日は注目度の高かったECB理事会が開催され、5000億ユールの追加緩和が予想されていましたが、結果は6000億ユーロの追加緩和が発表されました。
予想を上回る追加緩和が発表されたことを受けてユーロは上昇、利益確定や今後の景気予想下方修正などで一旦下落したものの、緩和政策やコロナ復興基金の期待感からユーロは再度上昇しユーロ円は2円上昇しました。
また、気になるのが日経やダウなど日米株価の上昇、昨日も上昇幅は少なくなったもののプラスで引けています。
雇用統計が天井になるんじゃないかと気になっています。
◎本日の注目点
1)米雇用統計
先日のADPがポジティブサプライズだったこともあり、期待感が高まっています。
予想(NFP雇用:-800万人、失業率:19.9%)
予想を上回ることが出来るのか、また結果発表後の株価・金利の動きに注目です。
期待感が高まっていることから、雇用統計を天井に下落する可能性もあるので注意したいです。
2)カナダ雇用統計
本日はカナダ雇用統計も同時発表なので注目です。
予想(雇用者数増減:-50万人、失業率:15%)
カナダは米国と比べると人口が10分の1なので、-50万人ということは米雇用に合わせると500万人規模になってしまいます。
それだけカナダの経済も打撃を受けているという事。
本日の結果がどのくらい予想と乖離するのか注目です。
3)週末要因・リスク要因
香港を巡る対中関係は膠着状態。
米国は香港の優遇措置を撤回するといっていますが、いつからなど具体的な話は出てきていません。
具体的な話が出てきていないことからなのか、それとも米中合意第1弾は継続しているからなのか、あまりリスクオフに傾いていません。
英国は5G関連から中国企業を排除する方針、香港からの移住もサポートするといっています。
週末、新たなニュースが出てこないか、具体的な動きが出てこないか、香港でのデモが拡大しないか注目です。
米国を中心に世界中に広がる黒人差別デモは終わりが見えてきません。
NYでは夜間外出規制が出るなど、コロナウイルスの影響で止まっていた経済回復の妨げになっています。
このような規制などがデモが起きている国々に広がると、再度経済停滞に繋がります。
デモの拡大、各国の対応に注目です。
このようなリスクが週末出てくることも考えられるため、ポジション調整・リスク管理はしっかりとしておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
6月5日(金曜日)
21:30 USD NFP雇用統計・平均時給・失業率
21:30 CAD カナダ雇用者数増減・失業率
23:00 CAD IveyPMI
6月6日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
04:00 USD 米消費者信用残高
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