《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》メンタルが利益を邪魔するカラクリ
こんにちは、松下です。
個人投資家さんに会って、
損をしている理由を聞くと、
必ず返ってくる答えの1つに、
「メンタル・感情のコントロールができない」
というものがあります。
同じように、投資の究極の命題の1つに、
「メンタルが大事が、スキルが大事か?」
というものもあります。
人は感情の生き物ですので、全ての行動は、
感情が引き金になって行われます。
その意味では、メンタル・感情の
コントロールなしに、投資で利益を上げる、
行動を続けていくことは不可能です。
これは、脳の働きを学ぶと
具体的に理解できます。
私たちは、感情をあやふやなものだと
思っていますが、それは脳の刺激や指令に過ぎません。
感情やメンタルの動きは、
脳の反応や働きによって制御されているのです。
さて、投資においてメンタル・感情の
コントロールが必要になるのは、
そこに必ず損失の時間=苦痛が存在するからです。
人は痛みに直面すると、
それを反射的に避けようとする性質を持っています。
ここに脳が登場し、
「その痛みから即座に離れろ」という指令を出します。
こうして、あなたの感情・メンタルは
かき乱されます。
しかし、長い投資の歴史の中で
(といってもせいぜい200~300年だと思いますが)、
この反射的な感情の反応の連続が、
利益につながらないことは事実として明らかです。
これは心理学の1つにもあるパラドクスで、
「痛みを超えた先に、快楽がある」という原理があり、
投資に置いてはある程度理性的・理論的に
現象を理解・処理して、痛みを適切に
乗り越える必要があるのです。
その例の1つは、「損切りによる資金管理」で、
損切りは痛みですが、その後の壊滅的なダメージを防ぐという
快楽が待っています。
しかし、そこまで理解していない投資家は、
目の前の痛み=損失の時間から逃げようとして、
いつまでもその先にある利益の時間に
辿り着くことができません。
投資で利益を上げていく、
そもそも投資を続けていくためには、
上手に感情・メンタルをコントロールすることが必要です。
そして、上手に感情・メンタルをコントロール
できるようになるためには、投資日記を1年くらいつけることが、
最も的確な方法であり、行動です。
投資日記は、ただ書くことが目的ではなく、
そこに日々の自分の感情や気持ちを書いて、
後で振り返り、自分の感情と向き合うことで、
感情・メンタルのコントロールに徐々になれていくのです。
そこに私たちの脳の働きが
関わっている以上、
感情・メンタルのコントロールは、
一朝一夕には無理なのです。
ちょっとした修行だと思ってください。(笑)
感情・メンタルのコントロールとは、
自分の感情と日々向き合うことです。
利益が膨らんでいる時には興奮し熱くなり、
損をしている時には落ち込み、失意に落ちる。
その高揚と落ち込み、希望と失望、
興奮と失意を全て受け入れていくことが
メンタルのコントロールなのです。
いい意味で鈍感になり、
楽観できれば勝ちです。(笑)
投資を続け、
利益を上げていこうと思うなら、
上手に感情・メンタルとつきあってください。
その第一歩は、投資日記からスタートします。
今日から始めてください。
よろしいですか?