“需給の鬼”こと井上哲男の相場の潮流〜プロの市場分析ノウハウと注目銘柄が分かる!|第3回
井上哲男さんプロフィール
いのうえ・てつお。スプリングキャピタル社代表、日本証券アナリスト協会検定会員。上智大学卒業後、国内保険会社の運用部門長を経て、(現オールド・ミューチュアルグループ)UAMジャパン・インクのチーフ・ストラテジスト兼日本株式運用部長に転身。その後、プラウド投資顧問、アジア最大級のファンド・オブ・ファンズの運用会社であるMCPグループなどで同職を務めた後、独立。“需給の鬼”と呼ばれ、日経CNBCテレビ「夜エクスプレス」「〜攻めのIR〜MarketBreakthrough」、ラジオNIKKEI「アサザイ」などのパーソナリティも務めている。
オリジナルのテクニカル分析や需給動向により、独自の視点から株式相場(株式指数)の方向性を分析する井上氏のメルマガ「相場の潮流」、井上氏とBコミさんこと坂本慎太郎氏が相場解説、ピックアップ銘柄の紹介を行う動画スクール「勝者のスクリーニング-株ハイブリッドバトル-」がGogoJungle(ゴゴジャン)から好評発売中。
メルマガ:相場の潮流
動画スクール:勝者のスクリーニング‐株ハイブリッドバトル‐
※この記事は、FX攻略.com2020年6月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
米国はまだ現金化の動きが止まらない
新型コロナウイルスを材料とした不安定な相場は、当初は「株・原油VS金・債券」というリスクオン・リスクオフの綱引きであったが、金相場が崩れ、米連邦準備制度理事会(FRB)のゼロ金利政策により、債券市場もさらなる利下げを促す「催促相場」ができなくなったことから、「有価証券VS現金」へと流れが変わった。
総額2兆ドルもの経済対策が打たれる見込みとなったことから、3月24日にダウは過去最大の上昇幅である2112ドルを記録し、翌日の3月25日も続伸したが、この25日のNYSE出来高は平常時の目安である8億株の2倍以上の18億株であり、まだ換金の動きが衰えていないことを感じる。
ちなみに今回、初めて大きく米国市場が揺らいだのが、ダウが1031ドル下げた2月24日であるが、それからSQ日を除いた全営業日の平均出来高は17.3億株であり、少なくともこれが12億株を割ってこないと市場が沈静化したとは言えない。
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