【無料全文公開】【東京時間・高値安値ブレイク】テクニカル分析いらずの簡易FX手法が進化[木里ゆう]
今回、木里さんに教えていただくのは、2017年3月号で紹介した手法をアレンジしたもの。誰でもすぐに実践できる簡単さはそのままに、最近の為替相場によりマッチした手法となっています。
※この記事は、FX攻略.com2017年12月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
木里ゆう(きざと・ゆう)プロフィール
FX歴約10年。細かいテクニカル分析を一切せず、確率論と心理術で勝ちを目指す。スワップ鞘取りで、手堅く複利運用も。スピリチュアル、音楽フリークの自由人。東京都在住。
公式サイト:木里ゆうのスワップFX生活
twitter:https://twitter.com/KizatoFX
戦略のポイント
準備するもの
- 【チャート】1時間足
- 【テクニカル】なし
トレードの手順
- 当日の東京時間(5〜17時)の高値と安値を確認。その高値と安値の8pips先に、手順4の値幅設定で逆指値IFO注文を17時に予約する
- 新規注文の買いか売りかのどちらかが約定したら、もう一方は取り消す
- 新規注文が24時を回ってヒットしなければ両方のIFO注文を取り消す。約定したポジションは利確か損切りになるまで放置(ただし、毎週金曜日の16時59分に保有ポジションを成行決済する)
- <利確>「ユーロ円」120pips、「ポンド円」110pips <損切り>「ユーロ円」80pips、「ポンド円」100pips
狙い目の通貨ペア
- ユーロ円、ポンド円
この戦略のメリット
- スマートフォンだけで完結する
- テクニカルの知識がなくても実践できる
- チャートに張り付く必要がない
ブレイクアウトを狙う単純明快な順張り手法
FX攻略.com公式サイトにてコラムを連載している木里さんには、2017年3月号で「東京時間・高値安値ブレイク」の手法を教えてもらいました。今回、第二弾として用意していただいたのは、それを最近の相場により適応するようブラッシュアップした手法です。
この手法最大の魅力は、何といってもスマートフォン一つで誰でも簡単に実践できる点です。テクニカル分析は一切使わない上、1時間足チャートさえ表示できれば良いので、すぐに実行環境を構築できます。
いくら成果が望める手法だとしても、続けられなければ意味はありません。その点、この手法はパソコンに毎日張り付く必要もなく、準備に時間がかからないため、無理なく長い間続けやすいといえます。
前回同様、手法の肝となるのは「ブレイクアウト」の考え方です。過去の値動きの中で、それまでの流れを食い止めたり、跳ね返したりした実績のある価格帯を「抵抗帯」と呼び、ブレイクアウトとはその抵抗帯を抜け出た状態を指します。
木里さんが注目する東京時間の高値・安値は、多くの相場参加者が意識する価格帯となっており、抵抗帯として機能する習性があることから、高値を上方向に抜けたら上昇トレンド、安値を下方向に抜けたら下降トレンドとみなし、その流れについていきます。したがって、新規建ては現在の価格より上がったら買い、下がったら売る逆指値注文になります。なお、ここでいう東京時間とは、便宜上日本時間の朝5時から夕方17時としています。
保有したポジションは翌週まで持ち越さない
前回の手法からの大きな変更点は、「エントリーポイント」と「ユーロ円の利確と損切りの値幅」の2点です。まずエントリーポイントですが、前回の手法では逆指値IFO注文を東京時間の高値と安値の両方にセットするのに対し、今回は高値と安値の8pips先に置きます。これにより、高値・安値のブレイクアウトでエントリーした直後に反転するダマシを低減します。
そしてユーロ円の利確と損切りの値幅は、前回は前者を100pips、後者を50pipsとしていましたが、今回はそれぞれ120pip、80pipsに更新しています。
なお、約定したポジションを利確か損切りになるまで放置するのは前回と同じですが、今回は全ての保有ポジションを毎週金曜日の16時59分に成行決済するというルールが加わっています。土日にまたいでポジションを保有しないよう、金曜日に必ず決済するようにしましょう。
FX初心者こそ試してほしい手法
売買ルールがアップデートされているものの、スマホ一つで手軽に実践できることに変わりはありません。もちろん、パソコンやタブレットでもこの手法は実践できますが、木里さんは実際にスマホだけで着実に利益を上げています。毎日17時前後にスマホで10分間ほどチャートをチェックして注文を入れるだけですので、初心者の方でも問題なくこなせるはずです。
ポイント1|スマートフォン一つで完結する手軽さが魅力
パソコンに張り付く必要は一切なし
FXというと、パソコンに張り付いて情報収集やチャート分析をするのが一般的ですが、この手法ではその必要がありません。スマホ一つで事足りるため、仕事や家事で忙しい方でも無理なく続けることができます。FX初心者はもちろん、パソコンを毎日開く習慣のない方やチャート分析を行う時間がない方にもお勧めの手法となっています。
テクニカル指標すら使わない超簡単手法
この手法はテクニカル指標を必要とせず、チャートを開くだけでできるので、お使いのFX会社のスマホアプリでそのまま実践することが可能です。誰にでもすぐに試せるのが大きな特徴といえます。必要なのは、17時にチャートをチェックして予定注文を入れることだけです。
ポイント2|IFO注文なら全ての取引を予約できる
指値・逆指値とは?
指定した価格に到達したら売買が行われるようにする予約注文です。今の価格よりも有利な価格(価格が上がったら売る、下がったら買う)を指定する指値注文に対し、逆指値注文は今の価格よりも不利な価格(価格が上がったら買う、下がったら売る)を指定します。あらかじめ新規や決済の価格が決まっている場合は、指値や逆指値注文を使うようにしましょう。
注文後はチャートを見る必要がない!
IFO注文は、新規注文と二通りの決済注文を予約することができる便利な注文方法です。新規注文・利食いの指値決済注文・損切りの逆指値決済注文の三つを一度に予約することで、思い描いたシナリオ通りの取引を行うことが可能です。
ポイント3|買いと売りの二つの逆指値注文を仕込む
新規で買いと売りを予約
この手法は買いと売り二通りのIFO注文を仕掛けるのがポイント。逆指値なので、今よりも上がって逆指値価格に到達したら新規買い、今よりも下がって逆指値価格に到達したら新規売りの注文が入ります。どちらかが発動したら、もう一方のIFO注文は手動でキャンセルしましょう。
どちらか一方の決済のみ実行される
IFO注文では、新規注文が成立すると決済注文が有効になり、どちらか一方の決済注文が実行されるともう一方の決済注文は自動的にキャンセルされる仕組みになっています。そのため、チャートを逐一チェックする必要はありません。
ポイント4|東京時間の高値と安値が抵抗帯として機能する
各市場の高値・安値は注目が集まりやすい
東京時間を含む各市場の高値・安値は多くの相場参加者が注目している価格帯ですそこを目標に売買されることが多いので、高値・安値はブレイクアウトや反転しやすいという特徴があります。
高値・安値の確認は水平ラインを引けば簡単。朝5時から17時までの時間帯の高値と安値をチェックするだけ!
エントリー|高値と安値の8pips先にIFO注文をセット
1.当日の東京時間(5〜17時)の高値と安値を確認。その高値と安値の8pips先に、手順4の値幅設定で逆指値IFO注文を17時に予約する
2.新規注文の買いか売りかのどちらかが約定したら、もう一方は取り消す
3.新規注文が24時を回ってヒットしなければ両方のIFO注文を取り消す。約定したポジションは利確か損切りになるまで放置(ただし、毎週金曜日の16時59分に保有ポジションを成行決済する)
この手法には、金曜日に新規エントリーしない、複数ポジションを持たない、というルールもあります。
決済|決められた値幅で利益確定と損切りを予約
4. <損切り>「ユーロ円」80pips、「ポンド円」100pips
狙いの通貨ペアで値幅の設定が異なるので注意が必要です。損切りは利確と同じくIFO注文で機械的に行えるので、相場に惑わされることもありません。
4. <利確>「ユーロ円」120pips、「ポンド円」110pips
狙いの通貨ペアによって値幅設定が異なるので注意しましょう。利確も自動で行われるため、新規エントリー後にチャートを確認する必要はありません。
FXトレード例①|買い注文が約定して翌日に利食い(ポンド円1時間足 2017年7月25日〜7月26日)
トレードの流れ
① 当日の東京時間の高値と安値を確認。それぞれ8pips先に、利確は110pips、損切りは100pipsの値幅設定で二つの逆指値IFO注文を17時に予約する
② 買いの新規注文が約定したので、新規売りの注文を取り消す
③ 利確ラインの値幅110pipsに到達したので自動的に売り決済されました
FXトレード例②|売りで順調に利確したパターン(ユーロ円1時間足 2017年8月8日〜8月9日)
トレードの流れ
① 当日の東京時間の高値と安値を確認。それぞれ8pips先に、利確は120pips、損切りは80pipsの値幅設定で二つの逆指値IFO注文を17時に予約する
② 売りの新規注文が約定したので、新規買いの注文を取り消す
③ 利確ラインの値幅120pipsに到達したので自動的に買い決済されました
FXトレード例③|続伸せず反転して損切りに(ユーロ円1時間足 2017年7月19日〜7月20日)
トレードの流れ
① 当日の東京時間の高値と安値を確認。それぞれ8pips先に、利確は120pips、損切りは80pipsの値幅設定で二つの逆指値IFO注文を17時に予約する
② 売りの新規注文が約定したので、新規買いの注文を取り消す
③ 反転して損切りラインの値幅80pipsに到達してしまい、自動的に損切りされました
FXトレード例④|設定値幅に到達せず成行で決済(ポンド円1時間足 2017年9月6日〜9月8日)
トレードの流れ
① 当日の東京時間の高値と安値を確認。それぞれ8pips先に、利確は110pips、損切りは100pipsの値幅設定で二つの逆指値IFO注文を17時に予約する
② 買いの新規注文が約定したので、新規売りの注文を取り消す
③ 設定した値幅に到達しなかったため、金曜日の16時59分に成行決済をしました
「木里ゆうの手法コンサル」はじめました!
FXで勝てるやり方は見つかりましたか?
もし、まだ見つかっていないのなら、そして勝てる手法を探しているのなら、そのお手伝いをさせてください。
私、木里ゆうが、実際に手法を使う方にとって最適化された、優位性のあるデイトレード、スイングトレードFX手法を提案させていただく、「木里ゆうの手法コンサル」はいかがでしょうか。
ライフスタイルにぴったりの長く安定して運用できるFX手法を探してる方は上のバナーをクリック! ぜひチェックしてみてくださいね! 実際にお渡ししたコンサル手法のサンプルもご覧になれます。
この無料ページは定額制サービス「マネーアップ」のコンテンツです。
200以上のFX動画、雑誌FX攻略.comバックナンバー(2018年1月〜最新号)でFXが学び放題!詳細はこちら
日本で唯一の月刊FX専門雑誌「FX攻略.com」公式サイトはこちら
よろしいですか?