連休前後の株価 荒野 浩氏
連休中はどちらかといえば、さえない動き
昨晩の夜間取引で、日経平均先物は一時、20,000円の大台に乗りました。
NYダウが寄り直後に378ドル高を記録したこととともに連休を控えてのポジション調整的な
動きが加わったことによるものと考えます。
日経平均の株価の動きを見ると、4/09に再度19,000円に乗せてから、3週にわたって、
19,000円の台固めをしてきたことが大きいと考えられます。
過去5年の連休前と連休中、連休後の株価の動きは下記の通りです。
(連休前) (連 休 中) (連休明け)
15年 4/28 20,058円 ▲538円 + 11円 5/07 19,291円
16年 4/28 16,666円 ▲518円 5/06 16,106円
17年 4/28 19,196円 +113円 +135円 5/08 19,895円
18年 4/27 22,467円 + 40円 ▲ 35円 5/07 22,467円
19年 4/26 22,258円 (10連休) 5/07 21,923円
過去5年で連休明けの営業日にプラスであったのは17年のみで、17年は連休中も
プラスであったからという単純な図式に見えます。
ほかの4年は連休明けには前営業日比マイナスで引けています。昨年は連休終盤の
トランプ大統領の対中制裁発言で、株価は崩れ、連休明けは6日連続安で
ほぼ1,200円下げました。
東京時間の朝9時には106円台半ばという3/17以来の円高にもかかわらず、
CMEの日経平均先物は2万円手前で取引されています。
連休中は静観すべきと考えますが、対ユーロでも円高が進んでおり、円の独歩高的な
動きです。さらに円高が進むようであれば、2万円挑戦が遠のくことになります。
久しぶりに為替相場への目配りも必要です。
よろしいですか?