中・長期の移動平均株価はすべて「下」向き 荒野浩氏
結果として、株価の頭を押さえる
中・長期の移動平均株価は下記の通りです。
移動平均株価 向き
120日(6カ月) 21,895円 ↓
200日 21,740円 ↓
1年 21,641円 ↓
100日 21,612円 ↓
60日(3カ月) 20,262円 ↓
3カ月から1年までのそれぞれの移動平均株価の向きは上記のようにすべて「下向き」に
なっています。
それぞれの移動平均株価がいつピークを打ち、下向きに転じたかを示しました。
ピーク 「下」向きの日数
3か月平均 2/21~ 47日
100日平均 2/26~ 45日
200日平均 2/26~ 45日
1年平均 2/27~ 44日
6か月平均 3/06~ 38日
6か月平均を除くと、移動平均株価のピークは2月下旬で、ボラティリティーが急上昇に
転じた2月第4週を転機として、急落に転じています。
60日から1年までの移動平均株価のすべてが「下」向きであったのは最近では18年
10月下旬から19年3月中旬まで5か月続いた例があります。その時の例からも
「下」向きの中・長期の移動平均株価の価格支配力は強く、株価の頭を押さえつけます。
週末の株価水準を維持したとして、6月中旬に3か月平均は底入れし、重石の一つは取れますが、
2万円を明確に超えてこないと、100日以上の移動平均株価は底入れまで時間を要します。
先週、瞬間的に2万円を超えましたが、まだ上値抵抗線としての意識は必要ですし、
仮に2万円を超えたとしても100日以上の移動平均株価が下向きで並んでいる
21,000円台は遠い存在ということになります。
配信日:2020/05/04 09:06
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