新型コロナウイルスと商品相場[佐藤りゅうじ]
佐藤りゅうじさんプロフィール
さとう・りゅうじ。1968年生まれ。1993年米大卒業後、マーケティング会社を経て、金融・投資全般の情報ベンダー、株式会社ゼネックス(後の株式会社オーバルネクスト)入社。マクロ経済分析をはじめ、為替、商品、株式市場のアナリストリポートの執筆、トレードに携わる。2010年より「エイチスクエア株式会社」を起業、アナリストレポート等を執筆、「FOREX NOTE 為替手帳」等の企画・出版を行う傍ら、投資関係のラジオ番組キャスターを務める。個人トレーダー。国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト。ラジオ日経「ザ・マネー オノサトの相場予測」(月曜15:00〜)メインキャスター。
公式サイト:佐藤りゅうじブログ
※この記事は、FX攻略.com2020年7月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
上値追いのゴールド
国際通貨基金(IMF)は4月14日に改定した世界経済見通しで、2020年の成長率予測をマイナス3.0%に引き下げました。クリスタリナ・ゲオルギエワ専務理事は会見で、今回の新型コロナウイルスの災禍は2009年の金融危機時を超えて「大恐慌以来の経済悪化」となる懸念があると述べました。
全世界に景気後退を巻き起こす可能性が高まっている新型コロナウイルスですが、商品市場の反応はさまざまです(チャート①参照)。今回は前号に続き、新型コロナウイルスがもたらした商品相場の変化を見ていきます。
新型コロナウイルスの影響を最も受けている商品の一つが金(ゴールド)です。日本でも、東京商品取引所の金先物が大きく値上がりし、4月15日の夜間取引で指標価格は一時1グラムあたりで5989円をつけ、1982年3月23日の取引開始以来の過去最高値を連日更新しました。ドル建てゴールドは、4月14日に1746ドルまで上昇し、2012年10月以来の高値をつけました。世界最大のゴールド上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・シェアの残高も1017トンと、1000トンを超えており、ゴールドへの資金流入が目立っています。
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