陽和ななみと一人前のトレーダーを目指す!ななみんと学ぶFX 第12回
女優・投資家である陽和ななみさんがトレード成績向上を目指してFXのスペシャリスト山中康司さんからFXで利益を出すために必要な全てを皆さんと共に学んでいきます。今回もテクニカル分析の応用としてカスタムインジケーターを紹介していただきます。
※この記事は、FX攻略.com2020年7月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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【もくじ】陽和ななみと一人前のトレーダーを目指す!ななみんと学ぶFX
山中康司さんプロフィール
やまなか・やすじ。1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。
公式ブログ:アセンダント/山中康司が提供する為替情報配信サイト
ツイッター:https://twitter.com/yasujiy
陽和ななみさんプロフィール
ひわ・ななみ。野中ななみ改め、陽和ななみに改名。手塚宏二事務所所属。映画や舞台、CMに出演する傍らラジオNIKKEIではレギュラー番組を持つなど女優・投資家として活躍中。ブログでは毎日のトレードの様子を更新中です。
公式ブログ:FX女優参上!新進女優ななみんの真剣リアルトレード日記
ツイッター:https://twitter.com/himnas03
複数時間軸を見るMTF移動平均線
陽和 前回から山中先生にお勧めのカスタムインジケーターについての解説をしていただいています。今回もよろしくお願いします。
山中 今回はトレンド系の「MTF移動平均線」と、もう一つは逆張りで使える「ピボットゾーン」の二つを紹介していきます。
陽和 まずはMTF移動平均線から教えていただけますか。
山中 MTFとはマルチタイムフレーム(複数時間軸)のことです(画像①)。もともとは複数時間軸のチャートを並列表示するエルダーさんの「トリプルスクリーン」が有名です。画面(スクリーン)に月足と週足と日足の三つのチャートを並べて見るという非常にシンプルなもので、そこからMTFが発展していきました。MTFには、他にも「KST(Know Sure Thing)システム」という、一つのインジケーターの中に四つのパラメーターをミックスして表示するカスタムインジケーターなどがあります。
今回のMTF移動平均線は、上位時間軸で使う移動平均線を下位時間軸のチャート上に表示する方法です。『新マーケットの魔術師』という本にも登場する有名トレーダーのロバート・クラウスさんが提唱した手法で、一般的にMTFという場合はほとんどこの方法を指します。
陽和 チャートの切り替えや複数のチャートを表示する必要がなく、一つのチャートでより長期の動きも確認できるんですね。
山中 そうです。実際にMTF移動平均線を週足として表示した2019年末からのドル円日足チャートを見ていきましょう(チャート①)。ここで表示しているカスタムインジケーターは私が作成したものです。期間20週の単純移動平均線(SMA)を赤い線で表示しています。
よろしいですか?