【無料全文公開】エリア手法の極意 実践編|第1回 チャートの中から優位性の高い場所を見つける方法[FXプランナー]
2017年2月号〜6月号にわたり、為替相場における買い手と売り手の心理をつかむための考え方を学びました。今回からは、その考え方に基づいたオリジナルのテクニカル手法である「エリア手法」について、FXプランナーさんにレクチャーしてもらいます。
※この記事は、FX攻略.com2017年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
FXプランナーさんプロフィール
圧倒的なテクニカル分析と独自の『エリア手法』で相場から利益を上げ続けている投資家。
公式ブログ:http://fxplanner.net/
FXプランナーは独自のテクニカル手法でもある「エリア手法」を使うことでチャートを徹底的に分析し、そのトレードを繰り返すことによって利益を上げ続けています。当然エリア手法で負けるトレードもありますが、勝率の高いトレードを繰り返すことによってトータルで利益を積み重ねることができています。今号から、そんなエリア手法について解説していきます。
エリア手法最大の特徴でもある、「ローソク足だけでチャートを分析して攻略する」ということがどういったことなのかを含めてお伝えできればと思っています。
ローソク足だけでも十分な理由
多くのトレーダーは、チャート上に何らかのインジケーターを表示させているのではないかと思います。インジケーターを使う理由は「トレードのサインにするため」です。つまりエントリーをするためには何らかの理由が必要であって、その理由付けのためにインジケーターを入れているのではないでしょうか。
では、ローソク足だけのチャートにはそのサインが何もないのかといえば、そんなことはありません。FXプランナーではローソク足には相場に対する情報が全て詰まっていると考えますし、実際に全ての動きに対して説明が可能です。
なぜそこで上昇するのか、なぜそこから下降になったのか、なぜ横に揉むような動きを見せるのか、これらに対する理由がローソク足だけでしっかりと把握できるのです。
相場はサポートとレジスタンスが全て
FXで勝つためには、「安い所で買って高い所で売る」か「高い所で売って安い所で買い戻す」かのどちらかです。これを実現するためには「上昇や下降する可能性の高い場所」を見つける必要があります。買いであればサポート、売りであればレジスタンスと呼ばれる場所です。
究極的には、このサポートとレジスタンスが100%的中できるのであればFXで負けることはありません。いってしまえばFXとはサポートとレジスタンスを当てる、さらにいうならば高値・安値となる場所を当てるゲームなのです。しかし、100%的中させることは現実問題として不可能です。
であれば、少しでもそのサポートやレジスタンスとなる可能性の高い場所を見つけることができれば勝つ確率も高いといえるのではないでしょうか。すなわち、チャートの中にそのようなサポートやレジスタンスが描かれていれば十分だということです。
エリア手法はまさに確率の高いサポートやレジスタンスを見つけることを最重要視し、ローソク足の動きの中からその候補となる場所を描く手法なのです。チャート①を見るとローソク足だけで無機質なチャートに見えますが、チャート②のようにチャートの中にサポートやレジスタンスを描くことで、エントリー候補が視覚化してしっかりとトレードできるようになるのです。
いかに相場から優位性を見つけ出せるか
ではチャートの中から確率の高いサポートやレジスタンスを見つけるためにはどうすれば良いのでしょうか。相場には買い手と売り手が存在し、両者が攻防をすることでチャートが上下に動いてローソク足を作っています。
買い手にとってサポートとは支えるべきポイントであり、サポートを死守することで次の上昇へとつなげていくことができますし、逆に売り手にとってはレジスタンスがそのポイントとなります。サポートとは買い手にとって下に抜かれたくないポイント、レジスタンスとは売り手にとって上に抜かれたくないポイントということになります。
相場から優位性の高い場所を見つけることで、サポートやレジスタンスも見つけることができます。優位性が高い場所とは、二つの勢力のうちどちらかにいく可能性が高くなっている場所なので、買い手に優位性の高い場所であればその下に必ずサポート候補が存在しますし、売り手に優位性の高い場所であればその上に必ずレジスタンス候補が存在するはずです。
優位性の高い場所を見つけるためのキーワードとなるのが、バトルの決着点になります。バトルとは文字通り買い手と売り手が激しく攻防を繰り広げた場所で、決着点とはどちらか一方が勝利を収めた場所になります。ローソク足の分析をどうするのか、またバトルの決着点については、次号以降で解説したいと思います。
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