バルサラの破産確率を使ってEAの安全性を調べる
バルサラの破産確率をご存知ですか?
”そのリスクリワードレシオでトレードを続けた場合に、勝率何割以下だったら破産する”という確率を教えてくれる表です。
裁量トレードを勉強されたことがあれば一度は目にしたことがあるかもしれませんね。
▲バルサラの破産確率 こちらから引用させていただきました
ペイオフレシオとリスクリワードレシオは同じものですが、
(平均利益)÷(平均損失)
です。平均利益が1000円で平均損失が-1500円であれば、ペイオフレシオは0.66になります。
このペイオフレシオでトレードを何百回と重ねていった場合に、勝率が何割あれば利益が残っていくのか?というのを上図から割り出します。
ペイオフレシオ0.6であれば勝率70%で12.4%の確率で破産し、勝率80%であれば0.1%の破産確率になります。
できるだけ破産確率0でトレードしたいですが、それはなかなか難しいですね。
バルサラの破産確率でEAの安全性を評価する
代表的な長期フォワード実績のあるEAを、バルサラの破産確率表にあてはめてみました。
Pips_Minerは破産確率72%に計算されていますが、実際にはペイオフレシオ0.4に近く、勝率は80%以上あるので6.5%に限りなく近いのではないかなと思います。もっと単位の細かい破産確率表があればいいのですがすぐ見つけられなかったのでご容赦ください・・・
破産確率に当てはめると、優秀なEAも破産確率50%台に含まれてしまうという結果に。勝率が10%違ってくると一気に破産確率が下がりますから、
トレーリングストップを利用するEAはブレが発生しやすいというのも事実です。
フォワードにおける平均利益額と平均損失額を参照にしていますので、今後変動する可能性はありますが、
バックテストとフォワードテスト両方においてこのバルサラの破産確率でなるべく破産確率の高くないEAを選ぶと長期運用において
安定した利益が見込めます。
ただし、最大DDや含み損は考慮されていないので、証拠金不足によるロスカットのリスクはまた別になります。
また、取引回数や一回の平均利益額(または獲得Pips)によっても、資金の増加具合は変わってきますので、あくまで「フォワードにおける安全性」を測る目安に使っていただければと思います。
勝率を重視する方はリスクリワードレシオがどれくらいに設計されているのかに注意する必要がありますし、
リスクリワードレシオを重視する場合は、どのくらいの勝率があれば利益増加が見込めるのか?を判断する目安になります。
リスクリワードレシオが評価基準に追加されるともっとEA選択の幅が広がりそうですね。
Written By Tera GogoJungle Marketing.
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