金融リテラシーが身につく YEN蔵の投資大学(アカデミア)|第8回[YEN蔵]
YEN蔵さんプロフィール
えんぞう。米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。現在はトッププロトレーダーとして為替、日経平均、日経オプション、個別株の取引を行う。投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨を始めとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。
メルマガ:YEN蔵 リアル・トップ・トレーディング
ブログ:YEN蔵のFX投資術-ドル、円、ユーロ、ポンド、オーストラリアドルで世界に投資
Twitter:https://twitter.com/YENZOU
※この記事は、FX攻略.com2020年9月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
ハードデータとソフトデータ
経済指標には、「ハードデータ」と「ソフトデータ」があります。ハードデータというのは、具体的な数値の発表があるもので、生産や雇用など実際の経済活動の結果を示す過去の数値の総称となっています。
ハードデータの中で代表的な指標といえば、国内総生産(GDP)です。GDPは国内の生産活動によって新たに生み出された付加価値を表したものです。その他、小売売上高、雇用統計、住宅着工件数、貿易収支、物価指標などもハードデータに含まれます。ある意味、実績の数字で、経済の成績表みたいなものです。発表される数字は過去のものになりますから、遅行指標です。
一方、ソフトデータは具体的な経済の数値というよりも、企業や消費者の心理的な状況を調査した数字といえます。ソフトデータは景況感や見通しなどのアンケート調査を中心とした数字で構成されており、最近マーケットが注目しているデータです。
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