金融リテラシーが身につく YEN蔵の投資大学(アカデミア)|第9回[YEN蔵]
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YEN蔵さんプロフィール
えんぞう。米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。現在はトッププロトレーダーとして為替、日経平均、日経オプション、個別株の取引を行う。投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨を始めとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。
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ブログ:YEN蔵のFX投資術-ドル、円、ユーロ、ポンド、オーストラリアドルで世界に投資
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※この記事は、FX攻略.com2020年10月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
日本はどうやって外貨を稼いでいるか
私のようなおじさん世代は、社会科の授業で「日本は貿易立国で、原材料を輸入し製品を作って海外に輸出して外貨を稼いでいます」と習いました。たぶん今の教科書はそういうふうには書かれていないと思います。日本の貿易の体系は昔とはだいぶ変わってしまったようです。それでは、日本はどのようにして海外から外貨を稼いでいるのでしょうか。今月はその辺りを研究していきましょう。
外国との取引を行うマクロ経済では国際収支という概念があり、これは企業の財務諸表と同じように複式簿記の方法で一国が海外と行った結果の収支を計算するものです。国際収支統計は2014年1月から改定されて経常収支、金融収支、資本移転等収支の3本立てから成り立っています。
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