ナンピニア・ユーロドルは普通のナンピンマーチンとは一線を画す順張り系EA
ナンピニア・ユロドル概要
フォワード開始以降順調に利益を出している「ナンピニア・ユロドル」ですが、名前からしてナンピンマーチンEAなの?
と敬遠されていた方はぜひ詳細を見ていただきたいEAです。
最大ポジション数6(片側3×2)でSL42Pips、
マーチン回数も3回で0.1ロット設定の場合の最大保有ロットは0.7ロットということを考えると、
0.1ロット×7ポジションの複数ポジションのロジックEAと変わらないといえそうです。
どんなトレードをするの?
0.1ロット設定で片側最大同時保有3ポジション、ロット数は0.1、0.2、0.4と増えていきます。TOTALロットは0.7です。
(※注記:各ロットが最大1ポジションということではなく、理論上は、0.4、0.4、0.4とポジションを持つこともあるとのことです)
エントリーするタイミングですが、単純な逆張りナンピンではありません。
通常、ナンピンは下がっている時に買いを入れ、上がっている時に売りを入れていくのですが、
ナンピニア・ユロドルは上昇トレンド中に買いのナンピンを入れていきます。いわば、押し目をナンピンマーチンで拾っていく、という感じでしょうか。トレンド方向に沿ったエントリーのため、反転する確率が高いのが特徴です。
また、行き過ぎたトレンドの天井圏での逆張りも見られました。
トレンド方向の買い下がり、売り上がりのナンピンに加え、天井圏での逆張りナンピンマーチンという2種類の「反転確率の高いナンピンマーチン」を使用しています。
ナンピニア・ユロドルのメリット
ナンピニア・ユロドルはナンピンマーチンという位置づけですが、売り、買いを同時に持つ「両建てEA」でもあります。
両建てする場合は拘束証拠金が相殺されるため、単純に倍になるのではなく片側分だけで済むので、ナンピンマーチンといえども拘束証拠金は0.7ロット分以上にはなりません。レバレッジ25倍の口座では証拠金の多さがネックとなりがちなナンピン系EAですが、ナンピニア・ユロドルは両建てでその点をカバーすることに成功しています。
また、各ポジションのSLは42pipsとなっており、全ポジションがロスカットになった場合の損失も限定的です。
0.1ロット設定での1度のナンピンマーチンで失う金額は、
4200×7=29,400円
と限定的です。
(※0.4ロットが3ポジション入っている場合は、理論上の最大同時ロスカットは0.4*42=5万円ほどになります)
バックテスト分析
ナンピニア・ユロドルはナンピンマーチンによる一括決済のため、勝率はこのEAの評価軸にはなりません。
特筆すべきはRETURN /DD RATIOが22と高いことですね。これはドローダウンに対して利益がどれだけあるか、というスコアになります。
月間損益、年間損益
▲月間損益
年に何度かマイナスになる月がありますが、年間を通してマイナスがありませんでした。
直近5年の年間平均利益は20万円でした。
年間利益にバラつきが結構ありますが、トレード回数が多くなると利益額も大きくなる傾向があります。
推奨証拠金と期待年利
100万円あたり0.1ロットでの運用が推奨されていますが、具体的に推奨証拠金を計算してみましょう
参照は2003年~2020年の17年間のバックテスト結果です。
レバレッジ25倍のFX口座においてEURUSDの0.1ロットあたりの必要証拠金はおよそ5万円です。
理論上は、0.4ロットを最大3ポジション保有することもあるとのことなので、0.4*3で1.2ロットが最大となります。
(12×5万円)+(25×2)=110万円
となりました。
年間平均損益:31万円
年間平均取引回数:715回
最大DD:25万円
推奨証拠金における期待年利は+28%となりました。
ただ、最大保有ロットを保有することはほとんどないと思いますので、推奨証拠金はもう少し少なくても問題ないかと思います。
長期バックテストにおける最大DDも限定されており、
複数ポジションによるロットコントロールで順張りと逆張り両方で利益を上げられる、堅実なEAといえるのではないでしょうか。
EA名に騙されずにぜひ実力を見ていただきたいEAです。
2020/8/20 改訂:最大保有ロットが0.7ロットのところ、0.4×3ポジション持つ可能性もあるとのことで、推奨証拠金を修正いたしました。
written by Tera GogoJungle Marketing.
よろしいですか?