FXと人|Vol.3 鹿子木健さん
ファンダメンタルズやテクニカルといった各種分析や、自動売買、システムトレードといった運用方法に目を奪われがちですが、FXの本質は人間と人間の関わり合いで生まれる価格推移です。分析や運用方法が相場を動かすことは決してありません。どんな相場も、動かすのは無数の人です。この企画では、徹底してFXにおける「人」にクローズアップします。第3回ゲストは、多くのFX関連書籍を出版している鹿子木健さんです。書籍の主題となり、鹿子木さんの代名詞ともなっている「勝ちパターン」や「資金管理」について語ってもらいました。
鹿子木健さんプロフィール
株式会社メデュ代表取締役。2002年から不動産、FX、株式など投資全般に取り組む個人投資家。ボリンジャーバンドのみを使ったシンプルで、普遍性、再現性のある「鹿子木式10の勝ちパターン」を考案した。これまで数千人以上が10の勝ちパターンを学び、結果を出している。
Twitter:https://twitter.com/kanakogiken
シグナル配信:SOPHIA FX® 鹿子木健の勝ちパターンシグナル
●聞き手:鹿内武蔵(FXライター)
※この記事は、FX攻略.com2020年11月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
自分の勝ちパターンを見いだすことが大切
——鹿子木さんが、FXとどのように出会ったかについて、教えてください。
私がFXに出会ったきっかけは、知人からの紹介でした。2012年までの10年ほど中国の奥地に住んでいたのですが、そのときに知り合いの不動産オーナーが何回も訪ねてきてくれて、FXがお勧めであることを教えてくれました。その方自身はFXをやっていなかったものの、とても信頼していたので、それなら勉強してみようと、初めは軽い気持ちで取り組み始めました。2007年くらいの、ちょうど相場が動き出す時期でした。
——FXを始めたばかりのころは、どんなことに取り組んでいたのでしょうか?
初心者のころは、いろいろやりました。どのようにトレードを学べば良いのか見当もつかず、多くのことに手を出しましたが、本気で何か一つのことを極めようとしたことはなかったです。もともと、FXはデイトレードをするものだという先入観があって、動いているチャートを見て上がるのか、下がるのか、どちらかを当てるゲームのような感覚があったのだと思います。長い時間ポジションを持つという発想はありませんでした。
当時は中国に住んでいたので、日本で出版されている書籍は手に入りません。そのため、インターネットで調べて、自己流にやるしかありませんでした。今、振り返ると、典型的な初心者の失敗パターンをたどっていました。
——どんなきっかけで、結果が出るようになりましたか?
よろしいですか?