金融リテラシーが身につく YEN蔵の投資大学(アカデミア)|第13回[YEN蔵]
YEN蔵さんプロフィール
えんぞう。米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。現在はトッププロトレーダーとして為替、日経平均、日経オプション、個別株の取引を行う。投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨を始めとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。
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※この記事は、FX攻略.com2021年2月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
米大統領選挙後にリスクオンが加速
この原稿を書いている12月初めの時点で正式な米大統領は決定していません。ほぼバイデン氏が確定との判断で良いと思いますが、トランプ大統領は敗北宣言をしておらず、法廷闘争も続いている状態です。しかし、世間も金融市場もバイデン新大統領で動いていますので、それを前提として市場が動いているとみて良いでしょう。
次期大統領への道筋がついたのは米政府一般調達局(GSA)の動きです。通常であれば米大統領選の対立候補が敗北宣言をした直後にGSA局長が勝者を認定します。これは政権交代に必要な予算は、GSAが正式認定するまで利用できないので政権移行に必要な作業が行われないからです。11月23日にトランプ大統領がGSAのエミリー・マーフィー長官に対してバイデン氏の政権移行を容認したことで政権移行の流れが加速しています。
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