2020年トレーダーズ忘年会〜今年も勝てるヤツは勝っていた!〜
2020年はパンデミックにはじまり、総理大臣の辞任、米国大統領選挙、英国の欧州連合(EU)離脱問題など、近年まれに見る波乱となりました。こんな状況下で利益を出すには「いったいどうすればよかったの?」と頭を抱えていたトレーダーも多かったと思います。そこで今回、こんな状況下ではありますが、ムリをいって本誌でおなじみの実力派トレーダー4人に集まってもらい「2020年をどのようにして戦ったのか?」を語ってもらいました。けっして、少人数でもいいから忘年会っぽいことをしたかっただけ、とは思わないように!
※この記事は、FX攻略.com2021年2月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
2020年の結果報告
編集部 2020年は大変な一年でした。皆さんは今年のトレードはどうでしたか?
愛猫家トレーダー コウスケ(以下コウスケ) FXは全然でしたね。2月3月はどの通貨ペアもボラティリティが全くなかったです。5月6月も恐怖指数が常に30〜40くらいあったりと自分の得意な相場ではありませんでした。
編集部 3月でチャートが完全に崩れていましたもんね。
コウスケ スキャルピングでトレードしている方なら取れているかもしれませんが、中長期のトレーダーからすると難しかったと思います。
いいだっち先生(以下いいだっち) 成績は悪くはありませんでしたが、アジャストする必要性はありました。例えば、今までは一撃で100pips前後取れていたところを、1日の平均値幅の60%くらいを目安にするなど、利食い幅を狭めたりしました。
編集部 その辺りは、経験値がないと厳しかったということでしょうか。やはり相場の変動には敏感でなくてはダメだってことですね。
スキャトレふうた(以下ふうた) 私も悪くはなかったですね。短期でここぞという決まった条件下に絞ってトレードをしていたので日に数回しかしていませんし、今年は動画にも力を入れていたのでそれも良かったのかもしれません。それとトレードをリアルタイムで連絡していた仲間がいたことも大きかったです。手当たり次第にトレードをしていたら、難しかったかもしれませんが。それらのことがあって慎重になっていた分、今年は負けらしい負けというのはありませんでした。
編集部 アウトプットしていたことで、より慎重なトレードができたってことですね。
ふうた 加えて、ここ数年研究していた利を伸ばすための試行錯誤が今年は安定してきていて、スキャルピングでも10〜20pips取れるトレードが多くなってきました。
編集部 今年はボラティリティもあったので短期勢が好調だということは納得です。では中長期代表のドルえもんさんはどうですか?
川崎ドルえもん(以下ドル) コロナ禍の影響で前半はダメでしたね。今はやっと年末にかけてのアノマリーが効いてき始めたので調子がでてきたところです。半分あきらめていたので、データ収集や分析に徹していました。今年一番の失敗は、リアルタイムで取引していてマイナス値になった原油ですね(笑)。ただ、それがヒントになって為替天気予報を拡大して株式や商品、仮想通貨のデータも収集・分析しています。FX単独だと今後の収益が厳しくなるのではないかと考えています。
よろしいですか?