2021年の経済予想のためにプラトンから何を学ぶか[森晃]
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森晃さんプロフィール
エコノミスト。シンクタンク(アメリカ合衆国)に所属。専門分野は、為替政策、金融政策、マクロ経済政策、金融規制。市場関係者、金融当局者、政策当局者と交流し、多方面から為替の動向について分析を行っている。
※この記事は、FX攻略.com2021年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
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1年があっという間に過ぎ去り、もう2021年である。嫌なことに、年を取るたびに月日の経過が早く感じる。
古代ギリシアの哲学者プラトン(紀元前427年-紀元前347年)は、ソクラテスの弟子であることは読者の皆さまもご存じであろう。ソクラテスがあらぬ罪を着せられ死刑に処されたことで、政治に幻滅したプラトンは哲学の道を歩んだ。プラトンの言葉に、「子どもが暗闇を恐れるのは理解できるが、成人が明るみを恐れるのは全く悲劇としかいえない」がある。
コロナ禍について、まだまだ悲観論もある(米国では29万9000人が亡くなっている:画像①)が、ソクラテスの言葉から「ポスト・コロナ禍」を見据えて前を向いて歩く準備をしようではないか。ただし、非常事態宣言が解除されるまで家でおとなしくするのは当然である。
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