金融リテラシーが身につく YEN蔵の投資大学(アカデミア)|第14回[YEN蔵]
YEN蔵さんプロフィール
えんぞう。米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。現在はトッププロトレーダーとして為替、日経平均、日経オプション、個別株の取引を行う。投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨を始めとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。
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※この記事は、FX攻略.com2021年3月号の記事を転載・再編集したものです。本文で書かれている相場情報は現在の相場とは異なりますのでご注意ください。
米新政権誕生と年初の注目日程
この原稿は12月22日ごろ書いていますが、激動の2020年が終わり、この号が出るころは既に2021年がスタートしています。直近の状況を振り返ると、11月4日の米大統領選挙を通過して株高・ドル安の流れが始まり、それが12月終盤にかけても続いている状態です。12月第3週には各国中央銀行の決定会合が集中しており、この週で2020年のイベントはほぼ終了しました。
12月第3週は15~16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、17日にスイス国立銀行(SNB)、イングランド銀行(BOE)、ノルウェー中央銀行、メキシコ中央銀行、17~18日に日本銀行の政策決定会合が行われました。
多くの中央銀行で政策金利は予想通り据え置きの結果となりましたが、一番注目されたのはFOMCでした。FOMCでは予想通りフォワードガイダンスの強化を行いました。資産買い入れの年限延長や資産買い入れ額の増額などの追加緩和は見送られましたが、数値ではなく定性的な結果ベースのフォワードガイダンスを導入しました。ある意味、結果に対してコミットメントしたともいえます。事前の予想でも、フォワードガイダンスの強化があるのではないかといわれていました。
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