[和訳]暗号通貨とICOのクレイジーな世界
去年末くらいまでは比較的静かだったICO人気が、このところ主催側も参加側もさらに熱くなっているようですが、「なんだか適当っぽい金集め主体の主催側」、「調査無しの勢い任せの参加側」も増えてるようで、そこに危機感を抱く声もちらほらしています。
どこかでも書きましたが、個人的には去年ほど「大当たりプロジェクト」に巡り合えるかどうか疑問ですが、ICOという仕組みはとてもすばらしいものなので、仮想通貨の世界に足を踏み入れたなら、一度は経験してみたほうがいいヤツ!だとは言えます。
さて、今回はICOの現状などについて、けっこうしっかり目に書かれた記事があったので、日本語にしてみました。
読んでみましょう。ちょっとだけ長めです。
暗号通貨とICOのクレイジーな世界
私は昨日飛行機に乗り、ネットサーフィンをしていました。Facebookのアプリ、twitter、銀行アカウントやBBCニュースなどをフリックしながら往復していました。すると急に、新しい銀行設立のための、新規ICO(新規公開通貨)が目にとまりました。Wikipediaによれば…、
「(新規公開通貨(ICO)とは新しい暗号通貨発行とクラウドファンディングの手段です。一般的に新しい暗号通貨の代わりとなるトークンが販売され、その暗号通貨のリリース前に技術的開発を行うために、資金の調達が行われます。新規公開株(IPO)の場合とは異なり、トークンを獲得した場合にも、その新規暗号通貨を開発している企業に対する所有権は与えられません。そしてIPOとは異なり、ICOには政府による規制がほとんど、もしくはまったく存在しません。」
また、
「最初のICOは2013年に行われたMastercoinのものです。イーサリアムは2014年にICOで資金を調達しました。ICOは現在、非常に人気です。2017年3月の時点で、現在一月当たり20ものICOが行われており、新しいウェブブラウザであるBraveのICOでは、約3500万ドルが30秒足らずで集まりました。ICOの情報をまとめているウェブサイトが少なくとも18は存在します。」
とあります。私はその新しい銀行に向けたICOを非常に面白いと感じました。その新しい銀行は、最先端で流行中のあらゆる技術を使用し、ローンチ時の私の投資に対して、50%のボーナスを保証してくれるというのです。ぜひ参加してみたいものです。
私はすぐさま100ETH(イーサリアムの暗号通貨)を転送して取引をまとめるために、Krakenへログインしました。そしてちょうど私が送金ボタンを押そうとしたその時、私は手を止めて一息ついてみました。
この一連の行動は、私がFacebookで新銀行のICO広告を見た時に始まりました。私がその銀行について知っているのはその広告の情報だけです。私の中に欲望が湧いてきて、今日彼らに100ETHを送るだけで50ETHものリターンがあると考えました。50ETHは計算を行う日や週にもよりますが、16,000ドル程の価値があります。数週間で得るには、素晴らしい額の利益といえます。しかし、少し考えてください。私は彼らについて何も知らないのです。
この銀行の裏側には誰がいるのでしょうか?彼らにはどのような信用性があるのでしょうか?送金してしまった場合には、本当にお金は戻ってくるのでしょうか。送金してしまった場合には…。
ICOの流行によりBTC(ビットコイン)とETHの価格は上昇し、今日の暗号通貨の世界に本当の狂気がもたらされました。誰かがある時こう言うでしょう。
「世界を止めてください。私はもう降ります。すべてが崩壊してしまいます。」
事実、この崩壊は先週始まり、BTCとETHの価格はたったの一週間で25%も下落しました。
同様に、多くのICOの申し出はスキャムです。すべてではありません。例えば、Bancorは私が個人的に投資を行ったものの一つです。しかし、MonacoのICOは疑わしいものです。実際のところ、あまりに多くのICOが存在し、それはQuoraでミームとなっているほどです。
×
よろしいですか?